Vmax フロントフォーク探訪&ヨモヤマ話

地味~に違いがあるんだよねぇ・・・

Vmaxフォークパーツリスト

元々、若干強引にインナーチューブガードを装着してきたヤマシギ号(’98)
いつかは高年式(2001以降)モデルから採用された
正規?にガードが装着できるアウターチューブが欲しいなと思ってまして
最近よーやく状態のいい中古品(フォークアッシィ)を入手したんだけども
いざ分解を始めますと
どーも元々使ってきたフォークとモロモロビミョーに違う・・・

ってなトコロから各部品を精査する旅が始まりまして
そもそもは現ヤマシギ号と新参中古品の違いに的を絞ってましたが
よせばいーものを、更に高年式なヤツを紐解きますとコレまた違いアリ・・・
だもんで、おバカな自身が混乱しないよう?
上のよーなリストにまとめた次第

対象年式は限られますが
コレはVmaxのお仲間さんにも多少は役立つと思うんで
Fフォーク整備に活用してもらえたらコレ幸いっす

興味のある方は下のダウンロードボタンからどーぞ!(A3サイズです)



簡単にリストの説明をしておきましょーか

1998が中心

基本的に自分用のリストなんで、ヤマシギ号(1998年式)を軸に書いてますが
黄色バックの部品はヤマシギ号と共通で
オレンジバックの部品は
品番こそ違うものの、おそらく共通だろうなっていう判断をしたヤツっす
品番は主にプレストコーポレーションから閲覧できる年式で拾ってるんだけども
1998年(3JPU)に限っては
なぜか品番の特殊なヤツがあったりで、若干混乱を誘います
加えて
インナーチューブ下部に付くスライドメタル(純正名:ピストンフロントフォーク)
に至っては、品番設定がナイっていう・・・

とはいえ、インナーチューブは2003年式まで共通ゆえ
オレンジバックの部品はおそらく同じだろーなと判断した次第

主要部品

基本的にリストの項目は、上イラストで青色となってる部品に絞ってまして
フォークスプリングから上のワッシャやカラー(スペーサー)等は省いてます
いよいよになれば流用や自作、トップキャップなら社外品もあるしね
2004年式以降であればまだフォークアッシィ(オレンジ色)で入手が可能ですが
どーやらインナーチューブガードは別途みたいっすね

あ イラストは一見純正パーツリストをまんま転用してるっぽいですが
実は全て書き直してます・・・ ヒマ?
でもってよーく見比べると、高年式に限ってはウチの方が絵として正確です(笑)

91年モデル

一応、番外編として1991年(40mmフォーク)もざーっと記載しましたが
赤文字の価格に関しては43mmフォークよか高価っていう悲報・・・
いくつか販売終了の部品もありますが、メンテナンス上で重要なヤツはほぼ入手可!
価格設定には泣きが入りますが
細フォーク命! な方にとっては有難いオハナシですなぁ

で、ワタクシ的には肝心要となる
ウチにやってきた新参中古フォークの年式は
モロモロ精査の結果、2001年もしくは2002年式ってコトが判明
コレでよーやく交換部品のリストアップに入れるぞと

余談になりますが
リストをこしらえてて思ったんだけども
2003年モデルって、フォークに関しては過渡期の位置付けっぽいっす
基本的には前年までの構成と共通だけども、部分的に2004年以降を踏襲してたりで
さながらアーリーモデルって感じでしょーか
それはそれで興味あるな・・・(笑)
こーなると
インナーチューブから違う2004年以降のフォークにも興味ツンツン
新品アッシィが入手可能なウチに・・・ いっとくか?(違)
いやー バラして中が見てみたい

さてさて、リストのオハナシはこのアタリでおしまい
あ リスト上の価格は2018年初頭のプライスにつき
もし数年後にココをご覧になった場合、確実に値上げされてますので(笑)
自分含めて覚悟しておきましょーか・・・

ヨシ、組み立てますかっ

エア抜き中

フォークのメンテナンス云々は色んな方が触れてると思うんで
ココではワタクシ的流儀や道具自慢(笑)なども交えつつ
冒頭のリスト 実写版? 的に書いてみましょーかね

お色直し

何はなくともコイツが欲しかった!
手前がインナーチューブガードに対応したアウターチューブね

深い

その違いは比べるまでもなく、ガードを パチン っと装着できる出っ張り付
しかしながら
この パチン ってのが個人的に気に入らない・・・
一度装着したが最後
一体どーすれば無傷で取り外せるの?ってくらいにミッチリピッタリな構成

画像の説明画像の説明

で、以前 モデラーズマインド にも書きましたが、ウチではこの出っ張りに溝を追加しまして
まずは左写真のよーにその溝へ沿わせて挿し込み、底付きしたトコからクイっと回して位置決め(右写真)

回り止め

でもって最後に回り止めを背面から決めて装着完了! となるワケ
取り外しは逆の手順でいけばいーから楽チンなのね
まぁ 外せなきゃ外せないなりの整備手順なり道具を準備すればいいんだけども
写真のとーりで、ガード自体がそもそもVmax用のヤツじゃないので
加工ついでにワタクシ的整備性の向上も図ったのだな

6年モノ2018年モノ

ウチのアウターチューブはどちらもパウダーコート仕立てでして
コレまで使ってきたヤツ(左写真)は確か6年ほど前に塗ってもらったやーつ(艶有ブラック)
写真のとーりで、パウダーコートと言えども飛び石等々による小傷が無数に付いてますな
それでも純正塗装のよーに塗膜自体が剥離するコトはなく
傷はあれども 黒 を保ってるのはやはり立派 この間、ダートも走ってるしね(笑)

でもって右写真が リンク  で紹介してるモトラビさんにて最近塗ってもらったやーつ
仕様としては同じかな 当初はスイングアームと同様に黒&クリアで考えてましたが
飛び石等で塗膜が欠けた際、クリア層に傷が付くと黒に傷が付いた場合よか目立つため
黒のみの方がいーよ っていうアドバイスを頂き、黒単色としましたわ
仕様は同じですが、イチバン違うのはマスキングへの ココロ遣い でしょーかねぇ
最初に塗ってもらったヤツは
アウターチューブ・アクスルシャフト穴の内側以外は全て真っ黒
だもんで、キャリパ接地面等々を泣きながら削り取った記憶アリ・・・
発注方法が未熟だったのもありますが、アレはいい勉強になりましたわ(笑)
今回はバッチリ! モトラビさんには改めて感謝っす!

3GM-23171-00

ハナシをインナーパーツに戻しまして
インナーチューブ下端に付くスライドメタル(3GM-23171-00)は
品番設定のナイ98モデルのインナーチューブにも装着できますな アタリマエか
右側が約6年使用のヤツで
外側のテフロンっぽいコーティングよか内側の擦り減りが目立つ感じ
今回、インナーチューブは98モデルを再使用、スライドメタルは新品っす

この辺も新品

スナップリング・上側スライドメタルも今回は新品投入
スナップリングは油断するとすぐ錆びるんで、そのうちガンコートしてみよーっと

ダンパーロッド

インナーパーツの キモ と言っていいダンパーロッド(純正名だとシリンダコンプリート)
一見、同じ部品っぽい雰囲気ですが・・・(左が98 右が01)
コイツは新旧でまったく違い、互換性もナイっす(スプリングは多分共通)
また、初期~2003年までの仕様では既に全て販売終了となってる部品ゆえ
絶対に無くしたり壊しちゃいけませんよ(笑)
今回ウチではたまたまフォークアッシィで入手したため問題ありませんでしたが
例えばコレがアウターチューブ単体の中古品だった場合
コイツがナイため装着不可っていう事態に陥ってたなと アブネー

先端形状ネジ穴も違う

ね? 全然違うでしょ?
じっくり見ると、左写真下部の穴位置もビミョーに違うのが分かるかと
上のオリフィスに関しては多分同じ径&位置だと思う

ボルト比較

何よりも、アウターチューブと締結するボルト径がオトナと子供くらい違います

98ボルト01ボルト

98仕様ではココのボルトがM14(P1.5)なのに対し(左写真)
2001年式以降(右写真)ではM10(P1.0)ってう、地味ながらも大きな変更がなされたよーです
コレだけ違うと締め付けトルクも当然異なりまして
M14側が62Nmなのに対し、M10は多分30Nmっぽい(VMX12Nマニュアル参照)

・・・で、何で?(始まった)

なんで?

上イラストは年式別の断面図ね
なんでまたこんな変更をしたんだろ?っていうギモンから
絵に起こしながら唸り続けるコト数日・・・(笑)
ダンパーロッドとアウターチューブの接地面積を稼ぐためかなぁ・・・ とか(上イラスト赤表記)
でも、締結強度だけで言えば旧型の方が丈夫そうだし・・・ ワカラン

ココかぁ?

ちょっと目先を変え、アウターチューブ底面を比較しますと
ボルトが小さくなったコトでアウターチューブのボルト貫通穴も小径になり
アクスルシャフト最寄りの肉厚が増えてるなぁと
アレ?よーく見るとそもそもココの外形からして大きくなってね?
コリャ見るからに丈夫そうだなぁ・・・
あ もしかしてコレが目的なのかぁ???

ってなアタリで思考を止めてしまいましたが(爆)
ダンパーロッドの成り立ちを思うに、多少なりとも味付けは変わってそーだし
アクスル周りが肉厚になったのなら
チタンアクスルとの相乗効果も体感できそーな気配アリアリ
っていう、ノーテンキな結論に至りましたが(笑)
あとは走らせてみないコトにはワカランな
ホントのトコはどーなんでしょーかねぇ 誰か教えて

いずれにしても
このダンパーロッドとアウターチューブは可能な限り中心かつ真っ直ぐ固定したい部位
まずはアウターチューブ内側底面のコンディションが重要(締め付け過ぎによる陥没の有無等)
で、ボルト座面の銅ワッシャにも気を使う必要がありますな
何度も使いまわせば座面がつぶれてボルトに角度が付きかねないしね

少しハナシが違いますが、ケーケン談で言いますと
ウチに来た新参中古フォークがまさにこの状態で
銅ワッシャがつぶれすぎて外径が大きくなったのか
一瞬見逃すほどアウターチューブと完全に一体化・・・(汗)
この奥まったトコから銅ワッシャを回収するのって地味に大変っす
結局、モーターツールでワッシャに 割り を入れてコト無きを得ましたが
変にケチるとかえって高くつく場合がありますゆえ
どーかご注意アレ

オイルロックピース

加えて、ダンパーロッドと共に固定されるオイルロックピース(純正名:スピンドルテーパ)も
イラスト上、オレンジ表記の部位でボルトの締め付けトルクを受ける部品
コイツは樹脂パーツゆえ、経年変化で劣化(減寸含)も考えられるゆえ
銅ワッシャほどの周期じゃなくとも、定期的な交換が理想カモ
そんなワケで、ウチでは今回新品にっ!(上写真右)
この 真っ白 が、どのくらいでフォークオイル色に染まるのか・・・
定期的に報告していきましょーか(笑)

フォークにまつわる雑記?

SKF

SKFを知った当時はあの?グリーン色しか選べなくて
色の好みから、組み付けるべきかどーかを延々と悩んだ記憶アリ(笑)
トキを経て、現在は 黒 を選べるっていうシアワセ・・・
まだ要交換ってほどくたびれてませんが
このタイミングに乗じていってしまえと(爆)

組み合わせ

結局、当時はグリーンを受け入れられず(笑)
上写真右側の組み合わせ(オイルシール:SKF ダストシール:純正)っていう
ブルジョアなパーツをブルジョアに?使用してきましたわ
なーにやってんだか・・・
SKFの黒は、真っ黒っていうよか濃いめのチャコールグレーっすかね

作動性良好なのはいーとして
漏れ云々では賛否のあるSKFですが・・・ ウチでは見舞われてないんだよなぁ
だもんで、今回も採用(笑)

バネバネ

ハナシは変わりまして
蛇足ながらも、ヤマシギ仕様になって久しいスプリングのご紹介
上が純正で下がオーリンズね シングルレートぉ
純正のよーな可変レートに慣れてると、乗り心地・セッティングにはちょい戸惑うカモ
乗り味には好みがあるんで詳細には触れませんが
シングルレートでオールラウンダーを目指すなら
オイルの動粘度(番手じゃない)は純正並みか若干軟めくらいでいーと思う
っていうか、ワインディングを積極的に!っていう使い方じゃないなら
可変レートの方が多分シアワセ イロイロとごまかしが利くし
動粘度を外さなきゃ乗り心地もいーしね

ヤレてないっ

セットアップの決まらない時期が一定期間あったものの
下り道の乗り味があまりに好みだったんで
まぁ しつこくイジり続けましたね(笑) 結局1シーズンくらいかかったかな?
確かシーズン中のオイル交換は7~8回ほど もはや執念っす
かれこれ20年近く使ってるんだけども、自由長は変化ナシ(驚) スゲーな
そーいえば
純正のスプリングって価格を調べてみると
2004年以降のヤツだとそれ以前のと比べて半値以下なのよね・・・
多分ウチで買うコトはナイと思いますが
どーいうカラクリなんでしょーか? バネ長が半分とか? んなワケねーか

回り止め

ハナシはツール系に変わりまして
イマさらながら、フォークの分解及び組み立てに使う
ダンパーロッドの共回り止め用純正コマ(90890-01327)を入手
コイツ、名称が ハンドルアダプター30MM となってますが
実際の対辺は29mmゆえ、誤解されそうだなぁ
自作及び流用品探しの際はご注意アレ
ちなみに海外仕様のマニュアル内では
Damper rod holder (29mm) YM-33962 って紹介されてますな

ココねぇ

工作機械があればチャッチャと作れそうなコチラ
またしてもこの機会に乗じたぞと(爆)

エクステンション&エクステンション

ちなみにコイツの差込角は9.5sq
12.7sqのロングエクステンションは持ってるけど、9.5sqは持ってなかった!
だもんで、ありったけのエクステンション3連発にてトランスフォーム(笑)

元々のやーつコレで十分

実のトコロ、コレまで使ってきた間に合わせ?ツールでもホントは十分
Kokenの27mmヘックスに1mmのアルミ板を巻き付けただけっていう・・・
若干頼りない感じではありますが、回り止めとしてはまぁ 使えますわ
ただ、ある程度使うとアルミ板がつぶれるんで、定期的な交換は必要
今後はこの手間から解放されるぞと(笑)
ウワサでは
2004年式以降のダンパーロッドではコイツが使えないらしい・・・
何でも 四角すい 的形状の何がしを使う必要があるみたいだぞ
ま イマのところカンケーないけどね(笑)

鬼絞り

またハナシは変わりまして
鬼絞りハンドルの検討中・・・ ではなくて
フォークの整備中
プラプラするセパハンをリリースタイプのタイラップで仮固定してるの図
う~ん・・・

切ったった

ふと、Ninja君が捨てていったZRXの曲がったインナーチューブを思い出し
曲がってないトコめがけてチュイーンとカット&入念な面取りね

コレ便利カモ

ん いーねっ!
コレ、仮固定時のみの活用を想定してたんだけども
フォーク組み付け直前までこのままにしておき
組んだフォークでコイツを押し上げるよーに挿し込みますと
水先案内人的役割を果たすのか、スムーズな組み付けができましたわ
廃品利用できたトキってなんか嬉しい・・・

バキュームぱみゅぱみゅ

またまたハナシは変わりまして
もしブレーキ用のエア抜きツールをお持ちなら
ゼヒとも試していただきたい小技!

ゴム脚

チューブ先端にアルミパイプ&テーパーの付いたゴム脚的パーツを装着すれば
簡易フォークオイルバキュームツール?に変身!

未使用時使用時!

自然にエア抜きを待ってるトキは
左写真のよーな調子で ジワ っと気泡が上がってくると思いますが
コイツを使って真空引きしますと、1回目は右写真のとーりで ショワ っと来ます
ココから数回気泡を確認しつつ繰り返せばOK エア抜き精度と時短の両得!
それでも心配性のヤマシギさんは
バキューム後、2時間は静置しますがね(笑) ビバ、道楽

万力必須

まぁ 言わずもがなですが、万力があるとフォーク整備はホントに楽チン
ウチのはココからフォークを垂直にもできるんで、病的精密組立の一助にもなってます(笑)
イマまでコイツで何本のフォークを組みバラししたんだろ・・・

組み付け完了

出っ張りが増えた分、オイルシールまでがちょい遠くなりましたね
なんやかんやで組み付け完了!

違和感ないか?

おー 純正感~

え?フェンダーで締め?

いやー 走るの楽しみ
昨年の暮れからちまちまと整備やリスト作り(笑)をしてきましたが
気付けば2018年、春だっ!

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