SIMPSON D-RING

D-ringへの執着は特になかったんだけども・・・

アレ?ないぞ

先日入手したSIMPSON SX 中古ってコトもあり、欠品パーツがちらほらとありまして
上写真の穴部分に収まるパーツ達が見当たらない状況
シールドストッパーは機能パーツとして必須であるからしてなんとかする必要アリ
でもってヘルメット端部に付くD-ring(下側の穴に収まるヤツね)
出品者によると塗装時に外して塗ったから任意で取り付けろ的文言と共に
D-ring単体の写真が掲載されていて、てっきり同梱されるものだと思っていたんだけど
安く落札されたハライセか、はたまた入れ忘れかワカラナイけどナイ!
まったく・・・
まぁ無くてもいいっちゃいいんだけど
ナイとなるとどーにかしてみたくなるってのが超個人的心情っす(謎)

ってか D-ringって何に使うんだ?

Arm Restraints

2輪用のシンプソンには付いてないD-ringなんだけど
そもそもコイツの役目って何なのか・・・
使い方は上イラスト(モデルはSTIGっす)のよーな感じで
Arm Restraints(Helmet Restraints)なるヒモ(イラスト内の赤いヤツね)を引っ掛けるのが目的
左ハンドルのクローズドカーレースなんかで左コーナーリング中、メットにかかる横Gを
腕に通したストラップでフォローしてやるってコトみたい
右コーナーは車体に体を預けられるので必要ナイから、D-ringは左側のみに付いてるのだな
あとはレース内容等によってD-ringを右側や正面に追加したりってのもあるよーですが
大抵の場合左側のみに付いてるよね
つまり国産車のレースなら右側に付いてないと意味ないじゃ~んってブツ
オマケにD-ring付きシンプソンでバイクに乗ると
とりあえずカチャカチャうるさいのだ(笑)
初代バンディット5ではリングのみを外していたくらいです

そんなワケで不要って言えば不要なD-ring
でもそこはアマノジャクな当方、わざわざ購入する気こそないものの
作って作れないカタチじゃないならやってみよーかなと
ちなみにArm Restraintsを購入するとD-ringが付属してくるよーですね
それはともかく、お暇な方はムダなあがきをゼヒご覧になってください

まずは機能パーツのシールドストッパーを作ってみます

ダメ工程その1

最初にお詫びを ココから少し続くストッパー作りは、結果的に強度不足でボツとなってしまったんだけど
我ながらうまいこと再現できたんで、せめてそのガンバリだけでもご覧頂きたく、あえて工程を紹介してます
で、まずは発泡塩ビ板にボルト頭が収まるくらいの穴(5mm径)を開けます
でもって穴の周囲にストッパーの輪郭(7.5mm径)になるケガキ線を入れ、カッターで削っていきます

ダメ工程その2

なんとなく輪郭が出来たら塩ビ板の上に接着し、再び余計なトコを削っていきます
あとはボルトの軸が通る穴を開けて外形を滑らかにすればとりあえず完成っすね
今回は3mm厚の塩ビ板を2枚重ねにしたから高さは6mmっす コレだと少し背が高すぎるんで
約4.5mmくらいまで低くしました でもって早速装着!
がっ! 何度かテストしてるうちに接着したトコからパキっと割れちった・・・
カタチは出来たのに・・・ 思ってた以上にチカラがかかってるよーです

ダメじゃない工程

だもんで、やはり丸棒から作り出すコトに(最初っからそーしろよなぁ)
ちょうど7mmの黒ABS棒があったんで、中心をずらして穴あけ
ネジ座面は水平にならないけど、まぁ高トルクがかかるパーツじゃないからそこはスルーして
あとは高さを調整しつつ切り出して表面を仕立てたら今度こそ完成!
右写真はバンディット5に付いてるストッパーとの比較(左側がバンディット5モノ)
当初はコイツを転用するつもりだったんだけど、ご覧のとーり背が高すぎ・・・
個体差はあるだろーけど、SIMPSON SXだと4~4.5mmくらいに調整してやると具合がいーですね
ココのネジって純正モノは気付くとサビサビになってません?
バンディット5用のネジはいい感じ?にサビてたねぇ それを嫌って今回はステンボルトを用意しました
ココでネジのチョイスには注意が必要だね 海外仕様のシンプソンだと
ネジのピッチがインチ(ユニファイ)で、国産ピッチとは異なります
ちなみに今回用意したサイズはステンCAPボルト(UNC#4-40×3/16)でした

出来たぞ!

今度こそ完成! イジワルなテストを繰り返しても割れる心配はなさそーです
あ ネジがユニファイの場合、レンチのサイズも厳密にはインチとなるんでご注意あれ
磨り減ったレンチだとミリ仕様でもいけちゃったりするんだけどね
ちなみにココで使うレンチのサイズは3/32inch、シールドピボットだと5/32inchかな
あと、シールド側の穴がなかなかガサツな状況なんで(笑)
穴のエッジを軽く面取りしてやると、見映え&勘合がスマートになりますよ

さて、本命D-ring作りのオハナシです

D-ringイロイロ

思いの外カンタンに出来上がったD-ring
機能を維持するならステンレス板なんかでトライすればカンペキなんだけど
お手軽さとたたずまい重視ってコトでアルミ板による作成としました
さほど専門的な工具も必要としないから
ネタさえ用意できれば30分もかからないんじゃないかなぁ
だからって5個も作る必要はなかったんだけどね(笑)

アルミ板の切り出し

まずは0.5mm厚のアルミ板を短冊状に切り出します(15mm幅)
アルミ板でもこの薄さなら、ウラオモテから切れ目を入れればカッターでも切り出せます
で、短冊になったら切り口のバリ落しを兼ねて面取り&表面の調子出しをしておきます
#1200程度で磨いておけば後々ポリッシングする場合でも都合がいいカモ

D-ring登場!

今回用意したD-ringはミズモト製RD-3-15っていうステンレスものっす
3mmのロッドを曲げて溶接したタイプで、直線部分の寸法が15mmっすね
シンプソン純正のD-ringはもうちょい丸に近い形状だと思うんだけど
当方は D のカタチに執着しましたね(笑)コッチの方が D でしょ?
で、先ほど作ったアルミ短冊をD-ringに通してグイっと曲げます 柔らかいからカンタンっす

トンカチで叩け!

次に角材等の端材を上写真のよーにあてて、トンカチで一発ゴンッ!っていけば
右のよーな状態にうまいこと曲がってくれます
より曲がりをキレイにするなら、3mmの丸棒(プラ棒でもOK)を挟んで同様の作業をするといいっすね
というのも、D-ringの溶接痕をアルミ板が拾って 曲げ が歪んで見える場合があったためで
撮影後に作ったヤツはプラ棒曲げにシフトしました ま そこまでこだわらなくてもいいんだけどね

本家を凌駕してやる!

このまま作り続けてもいいんだけど、どーせなら本家モノの泣き所を越えてやろーかと
カチャカチャうるさいってのを緩和させるべく、一度D-ringを外して軸に一巻きテーピングしておきます
コレだけでもずいぶん静音化になるんじゃないかなぁ
ウチでチョイスしたD-ringは溶接仕様だったんだけど、本家のよーに溶接してないタイプなら
熱収縮チューブを通して同様の静音化ができるのではないかと
でもってそれっぽいトコロにネジ穴を開け、最終的な輪郭用にケガキ線を入れます
ウチで作った5個はそれぞれビミョーにこの穴位置と外形を変えていて
ネジ穴と同芯の円弧だったり少し縮めたバランスだったり(イチバン上の写真を注視するとわかると思います)
トーゼン同芯円がカッコイイでしょ?と思いきや 仕込むネジ頭によってはそうとも限らず
今回用意した極低頭ボルトだと少しつぶしたレイアウトがかっこよかったりします
まぁかなりどーでもいーことなんですが・・・
ネジ穴はボール盤で開けましたが、アルミが薄いんでピンバイスでも十分可能っすね

一気に完成

お次にご家庭などでスタメン落ちしたハサミを用意してもらい、ケガキ線に沿ってチョキチョキいきます
後の工程で整えるんであまり深追いしない程度に切り出すといいっすね
あとはサンドペーパー等で切り口をキレイに整えてやれば完成! カンタンでしょ?
仕立てはお好みで磨き上げるもヨシ、ブラックアウトするもヨシ
ベースがステンレスならカンペキな実用強度なんだけど、さすがにアルミ板ほどお手軽にはいきませんね

ウチの場合、右写真を見ると分かると思うんだけど
D-ringの端部がフチゴムに当たるんで、先ほどの下処理と合わせてカチャカチャ音は抑えられるかと
それにしても
改めて読み返してみると、恐ろしいほどムダにこだわってねーかオレ・・・ 他にやるコトあるだろ!

お手軽モデル

実用性はともかくメットに穴あけはゴメンだぜ! というアナタ?のために考えたのが上写真のリベットタイプ
コレならメットに両面テープ貼りするだけなんで場所を問わずに取り付けOK
だもんで、ショウエイにD-ring! アライにD-ring!なんて離れワザ?も可
ま 重くなるだけだけどね(笑)

先日めでたくも当選した、NORIXの恩返しキャンペーンが再び開催されるよーなコトがあったら
当選のお礼にこのナゾめいたD-ringを提供したいトコロですが(5個もいらないし・・・)
SG規格的にはNGなアイテムだから、そんなキモチだけお伝えしておきます

一通りのアイテム完成!

そんなワケで必要なアイテムは一揃いできました
写真を凝視すると気付くと思うんだけど
シールドピボットにはシンプソン純正のアルミものを磨いて仮付けしてますが
コダワリステンボルトと相まって若干チャラくも感じるため(笑)
詳細はまだ控えておきます
あとは実用域までもうひと息なアイポートのフチゴムカスタム(風の巻き込みを制御するのだ!)等々
無用の迷走&妄想はもう少し続きそーです

さ よーやく色を塗る気になってきたぞ!

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