REPAIR for ZX-9R vol.2

苦節10年、ようやくシャバシャバオレンジが意のままに使えるようになったぞ!(遅!)

SIDE COWL LEFT

久々にこのオレンジと関わってみると
実は使い勝手がいいことに気づきました 隠ぺい力は高くないものの
ガンを選ばない特性や、塗膜の硬さ、硬化の早さなどなど
味方につければかなりアリガタイ性能
初めて使ったトキの自分に教えてやりたいもんです(笑)

さぁて、いっちょやりますか!

デイトナ



下地が出来たんで、ベースカラーになるオレンジを塗っていきます 使うのはデイトナから今でも入手できるのかなぁ?スプレーガン用のMCペインター オレンジの主剤と硬化剤兼希釈シンナーを1:1で調合するウレタン塗料 かなりシャバシャバな状態になるんで、エアブラシによる塗装も問題ナシです

まずは色の入りにくい入り隅やエッジに吹きつけ エアブラシで少しずつ重ねて(5回は重ねる必要アリ)オレンジ化していきます 写真はまだ2回目くらいなんで、オレンジというよりはみかん色くらいの段階ですね ずーっとこの色だけ見てると、いつが仕上がりなのかよくワカラナクなるのが悩みといえば悩みっす

裏面と正面

同時にエアブラシで裏面の奥まったとこにも色を入れておきます スプレーガンによる接近戦でもやれないことはないんだけど、かなりの至近距離からプシューっといくならエアブラシの方が得意だからね

細部に色が乗ったら、スプレーガンに持ち替えて全体に色付けしていきます 今回はイロイロ微調整しながら、オレンジで面が決まるくらいに平滑な仕上げを目指すことに なるべくエア圧を落として噴霧するようなイメージで吹き付けていくとかなりいい感じで塗りあがりました これまでシャバシャバってことでとにかくタレるのが怖くて、わりと遠吹きで梨地仕上げになりがちだったんだけど、今回はかなり鏡面に近くできたのがなんだかウレシイぞ アガリは通常のウレタンのようなもっちりと乗ってるというよりは 硬めな仕上がりで、硬化も早い方だね(指触2時間くらい) 初めて使ったトキにはかなり混乱したけど、使い慣れるとコイツはかなり有能な塗料だなぁと最近思うようになりましたね

研ぎ出し

ある程度硬化が進んだら、面を研ぎ出しておきます ホントなら#1000くらいでガシガシいきたいとこだけど、オレンジが透けてしまうとメンドーなんで#2000くらいのスポンジヤスリで研いでます 目的は多少混入してるブツの除去と次工程のための足付けです
あとは穴部分でどうしても起きる粉っぽさも除去しておきました

裏面のマスキングはそろそろフィルムに付着した前工程の塗料がポロポロ剥がれてきそうなんで、再度養生しなおしました 考え事しながらやってたらフィルム使うのコトを忘れてしまい、気付けば全てマスキングテープでやっちった そういえば前工程で使ったフィルムにマテリアルで紹介した3Mのフィルム(青)を使ったんだけど、通常のフィルムって塗料が定着しにくくてすぐポロポロ剥がれるんだけど、3Mのはケッコウ止まりがヨカッタかも フィルム性能に特徴アリ!? 

お次はロゴマーク入れ

マスキング

以前、右のサイドカウルの塗装時に作ったマスキングのデータがあるんで、カッティングマシンで切り出しました シートはマスキングの専用品で、若干値は張るんだけどとにかく使いやすい!圧を抑えめにすればサンドブラストにも十分耐えれるし、曲面への馴染みもかなり秀逸です そのうちマテリアルで取り上げてみますかね

カッティング済みのシートの上に、抜けてないシートを貼り付けます 目的は文字等がバラバラにならないようにってのと、馴染みがいい分カンタンに伸び縮みしてしまうから、2枚重ねにして伸縮を制御しておこうかなと このトキ、下になるシートの輪郭からはみ出ないように上のシートを貼るのがウチ流 理由は下記します

マスク輪郭



塗装済み右カウルのロゴレイアウトを踏襲した文字位置を採寸し、マスキングシートの輪郭寸法とのからみを計算して、シートの2辺に沿わせるマスキングテープ(黄色)を貼っておきます コレに合わせて上で準備しておいたシートを貼り付けます 貼り付いたら上のシートのみを剥がし、次に文字等カッティング部分を剥がしていきます
文字抜きにはデザインナイフなんかを使うコトが多いですが、先端が鋭利なんで塗膜にカンタンに傷が付いてしまいます だもんでココは慎重に
無事キレイに抜けたら、周囲をフィルムで養生して一段階目の塗装準備完了!

黒吹きつけ

下準備が整ったら、ロゴの輪郭になる黒を吹きつけ あまり塗膜を厚くしたくないんで、ここではラッカーを使用 特に難解な工程ではないんで、仕事用に導入したダブルアクションのエアブラシ(エアテックス XP-729)の試運転をしてみることに 至近距離から色を塗るトキ、このダブルアクションは何かと好都合(そのうち詳細をアップ予定)
使い勝手はなかなか良好 ただ、ボトルから直接塗料を注ぐのはちょい汚れるね コイツにはカップが無く、入れられる塗料の量もごくわずかだから、スポイトのようなもので入れるといーのかもね

まんべんなく色が入ったら、緑のシートのみ撤去 このとき輪郭の黄色テープは剥がさないでおきます 周囲を覆うフィルムは再利用できるんで丁寧に剥がしてから机のフチなどに仮止めしてスタンバイ状態に

白準備

次に白文字用のマスキングシートを貼ります このトキ前工程で貼った黄色テープに輪郭を沿わせることでレイアウトをキープしたまま正確な位置にシートを貼れるワケです データを作る段階でこのあたりをキチンと整理しておくことで、こういったグラフィックがわりかしカンタンに実現できるのだ!もう、カッティングマシン様様です
手切りでやっていたコロを思うと、手間と精度は雲泥の差だもんね ま ピンストライピングのような筆入れができれば一番クールではあるんだけど、なんだかどつぼにはまりそうでコワい・・・

文字が抜けると最初のシートと今回のシートの関係が良くワカルと思います コレに白を吹けば黒フチの白文字ができるというワケです
プロのヒトによっては塗膜が厚くなるのを嫌い、黒になるとこだけを黒く、白くなるとこだけを白くして黒白の高さを合わせてたりするのだそう・・・スゲーなー

白塗り



プロの手法を試すのは自分モノでやるとして、白を塗り重ねます 黒から白にするんで、一気に塗りつぶしはさすがにキビシイです だもんで数回インターバルをとりつつ塗り重ねて、黒を確実につぶしていきます コレでどーしても塗膜が厚くなるワケですね 

ウレタンクリアの塗膜で力任せに平滑にするってのが、もっぱらメインの手法
でもコレはやはり作業としてカンペキではないんだよなぁ・・・(しみじみ)

ロゴ完成!





ま 課題は課題として、マスキングを剥がせば晴れてロゴ完成!
右カウルと並べても大体同じ位置にきましたね 両方をいっぺんに見ることはナイからさほどシビアに位置合わせはしてないけどね(笑)
コレであとは仕上げのクリアのみとなりました

ラストはウレタンクリアだ!

コモクリア

仕上げに使うのは、イサム塗料のミラノ2Kコモクリア(混合比 5:1) なにぶんシロートの使用量なんで、コイツを使い切るのに5年くらいかかってしまったけど、とうとう今回の塗装で最後になりそうです それまで使っていた混合比10:1のクリアに対して、とにかく塗膜がいい感じで厚く、ペーパーがけ時の切れも良好、ポリッシングによる鏡面化もかなり上々 価格もシロートには手が出しやすいなどなど、最初に手にするクリアとしてかなり高得点をあげられるのではないかと 

主剤80cc+硬化剤18cc+希釈シンナー40cc(季節によって変動アリ)で、トータル138ccが今回の使用量かな(2~3回塗り)
使用ガンはルナプロを出し惜しみしていつものイワタで(笑)
ルナプロのこけら落としは自分のものと決めてるのだ!(無用のコダワリ)

塗装完了!

全工程そうでしたが、今回はなるべく " 攻め " で塗ろうと思ってました タレを恐れずツルッツル目指してプシューっとね
意外とそんな キモチ って効果があったようで、最後のクリアも自画自賛したくなるほど平滑にできた! とはいえ多少のブツは入ったんで研ぎ工程はあるんだけど、コレでオレンジパーツは全て揃ったぞ! と、組み上げる気満々になったものの、思い出した 
アンダーカウルまだ塗ってない・・・(涙)
フルカウルのバイクを所有したことないもんだから、部品構成をすぐ忘れてしまうのだ
そう思うとVmaxの外装ってコンパクトこの上ないね(笑)

シンプソンメットが塗り上がったらまた9R塗装に返り咲きたいと思います

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