KERV RD-36 ラジアルボール盤

穴を開けるだけなんだけど、なんだかデカい・・・

KERV RD-36

必要に迫られ急遽導入となったラジアルボール盤
おおよその大きさは想像していたんだけど
いよいよ手狭になってきた作業場的にはやはりデカい
でも仕事をする上でコレは実に強い味方だぞ!

想像通り、応用が利くヤツです

KERV RD-36特徴

木工好きにはお馴染み オフ・コーポレーション で取り扱ってるラジアルボール盤(KERV RD-36)です ホームセンターであまり見かけない木工関係の道具や工具を探すなら、一度覘いてみるといーですよ 世の中にはまだまだ知らないモノがあるのだなぁと、感心しきりです
コイツの詳細はショップにお任せするとして、最大の特徴はなんといってもこのフトコロの深さでしょう 一見アンバランスに見えるほど手前にスライドできる能力はとてもアリガタイ それにプラスして首も振れるんで、狙った角度に斜めから穴開けなんてこともできちゃうのだ 可動部の剛性感は上々で、ヤワな感触はないです 
但し鉄工関係で使う高精度なものよりはいささか精度は低いカモ 構成上やはり可動部が多い分精度の障害になるのは避けられないし、もし精度を上げたらこの価格では入手できないからね 
応用度がセールスポイントなボール盤だと思います

RD-36特徴02

シャンパンゴールドに少し赤を足したようなナゾの色をまとったコイツは台湾製 
強度がいる色付き部品は基本的に鋳物で肌はそれなりに粗めだね ウチのに関しては台座の鋳物肌がなかなかひどくて、試しにスクレーパーを当てたらポロポロと肌が剥がれた・・・でもってうっすら錆 塗装前の下地処理が甘かったんでしょうね まぁ機能に影響はないからいんだけどね
あ ハンドルバーは写真では1本だけど、ちゃんと3本付いてます 個人的にはどうも3本あると邪魔なんです だから1本

センパイであるDP-375Vと比較するとデカいのなんの センパイなのに言いがかり付けられてるような写真だなぁ

カスタム01

導入と同時に即稼動させなくてはならなかったため、取り急ぎ作成したコイツ用の土台がウチ仕様化の第一弾でした サイズはweb上で確認できたんで、それに見合ったサイズと強度を持たせてます コロは4辺だけじゃココロ細いんで、中央にもひとつ追加 それに合わせて中骨も追加してます ボール盤の台座に開いてるネジ穴に合わせて中骨を補強し、ボール盤としっかりネジ固定 土台下部はフタをしてしまうと空間がもったいないのでモノ入れにしましたが、ビミョーに使いにくい・・・

コイツは確かに大きいんだけど、よくよく見ると周囲にスカスカの空間が多い構成 土台に載せてみると後部はまったくのオープンスペース だもんでココには簡易ワイヤーカッターを設置(コイツも便利!そのうち紹介します)設置ポイントは少し低すぎるかもなぁ

カスタム02

次に作ったのが大きめのテーブルです コイツもとり急ぎだったんでスペシャル仕様ってほどのものじゃないんだけど、MDFの15mmをベースに元々のテーブルを取り囲むようにMDFを積層 本体とはとりあえずクランプで固定 ヘッドを最大に引き出しても使用可能です テーブルがあると改めてフトコロの深さを実感しますねぇ

ひとまずコレで仕事可能になったんで、目的の作業を実践 カンドーに浸る間もなく次の仕事へ・・・

ここから下はようやく最近施した作業メニューです

気になりだすと止められない・・・

カスタム03

使ってみてずっと気になっていたのがプーリー部の共振音 機関的な問題ではなくてボックスがビビってるようです まぁこれだけヒョロ長くて折り目だけで強度を維持してる鉄板だからビビらない方がおかしいんだけど、ウチのような作業場ではちょい気になります だもんで、ボックス内側に制振材(オトナシート)を貼り付け、上下の接点になるフチにはU字のゴムモールを巻きつけました 
これでビビり音は解消されましたが、これだけ大きなサイズのボックスとなるとちょっとしたスピーカーになり、モーター音を増幅させるようです コレはまぁ仕方ないね
吸音材でも仕込めばいんだろうけど、それは大げさかなぁ

DP-375Vと比較すると子供とオトナくらいの違いがありますね 
KERVのプーリーを見てると、ヒルクライム仕様のバイクに付いてる異常に長いスイングアームを思い出します

調整

ハンドル回転の重さを決めるバネが仕込まれてる部分なんだけど、デフォルトの設定はちょい重めです 太いキリを使うときにはあまり気にならないんだけど、緻密な作業をしたいときにあまりハンドルが重いのは不便なんで、軽快にするための調整をしました 

写真上が調整前の位置 バネを引っ掛けてる部分が右上にあります 中央のネジを緩め(外さなくていーです)シルバーのフタを時計回りに回せば緩むんだけど、バネの張力が利いてるんで油断するとブリン!と回転してしまいます そこを注意しながら慎重に好みの重さになるよう調整します
 
調整は無断階というワケではなく、フタの切り欠き(4箇所アリ)に合わせて設定します
ウチのは下写真の位置がちょうど良かったです 270度右回りさせました これでDP-375Vとほぼ同等ってとこですかね(オヤジ、アドバイスサンクス!)

お約束

スイッチが付いてる黒い部分は予想どーり配線以外何もありませんでした ならばいつものキーチャック穴を開けましょう コイツにはちゃんとテーブル奥にキーチャック受けが付いてるんだけど、場所的に使いにくいんでやはりいつものスイッチ横へ コイツは5㎜の穴を開けました

ハンドル付け根にはキリの上下を規制するストッパーが付いてます コレはDP-375Vに比べて便利なトコなんだけど、届いたばかりのトキに貼られてる青いメジャーの粘着面が、防錆材に負けてデロデロになってました 目盛りの精度は悪くないんで一度粘着面をキレイに除去してから、再度両面テープを貼り付けて本体に固定しなおしました

便利アイテム

同時購入したちょい便利なアリクイみたいなカタチのバイスを紹介 テーブルにあるスリットを利用したバイスなんだけど、クランプじゃ届かないトキやスモールパーツを固定する場合に便利です これはイチバン足の長いタイプで他に2種類あります 

いいねぇと思うポイントは先端が可動式なトコ 対象物がまっ平らでなくてもしっかり固定できます KERVくらいのテーブルサイズならロングタイプでいいだろうけどDP-375Vではちょい長すぎます あ コレはKERV専用品ではないんでトーゼンDP-375Vでも使えます ってかシャフト径(13mm)程度の丸穴を開けた30mm程度の厚みのテーブルでも使えますよね 使い手の知恵次第では更に便利に使えそうな予感・・・

制作風景

最後にこのラジアルボール盤を使った仕事風景を
コイツのおかげでホント助かりました 出来上がったのが下の写真なんだけど、何かはナイショ ま 見るヒトが見れば分かるだろーけどね(笑)

サービスデータ

KERV ラジアルボール盤 RD-36(輸入販売元 オフ・コーポレーション)

電  源:100V(50/60Hz) 電  流:4.0/3.6A  消費電力:0.37kw 
穴あけ能力:木工24mm 鉄工13mm  チャック能力:13mm(オプションにて16mm有り)
主軸上下動:80mm  回 転 数:(5段変速機能)515/690~2580/3000rpm(50/60Hz)
本体寸法:幅約220mm 奥行き約850mm 高さ約810mm  質  量:40kg

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