Vmax クラッチマスターシリンダーのラジアル化

久々にカスタムっぽいパーツの投入っす

ゲイルスピード

実のトコロ、去年の秋くらいにブレンボのRCSマスターをオーダーしていたんだけどね
在庫切れで取り寄せとのコト
そこは多分個人でやってるwebショップだと思うんだけど、入荷状況を半月ごとに報告してくれ
その都度キャンセルにも応じてくれるよーな真摯な応対が気に入ったんで
気長にひたすら待つコトに・・・(春に間に合えばいいかなぁと)
で、待つコト約半年・・・ そこのルートだとどーにもいつの入荷となるかが見えないとのコト
あまりに恐縮する店主に何だかコチラまで申し訳なくなり、キャンセルすることに
半年や一年待ちなんて海外製の部品なら往々にしてあることだからオドロキはしないんだけどね (笑)
だもんで、ラジアル化は一度振り出しに

少しハナシは変わって

PBC大将の愛機に付いていてすっかり気に入ったアクティブの削り出しレバー
角ばったレバーはわりかし避けてたんだけど、実際に触れてみるとコレがなかなかいー感じ!
指の関節で引っ掛けるチカラと、指の腹を使ったチカラを活かせるから
カンタンに言えばよりコントローラブルになったとでも言えばいいかなぁ
だもんで、ブレーキ側に早速このレバーを投入!
予想通り、ブレーキングの楽しみが増してムフフな使い心地っす
まぁ 好みの問題はあるけど、こういったモノは実際に使ってみないとやはり分からないっすね
そんな中、同社からラジアルマスターが登場するとの情報をNinja君から入手
調べてみるとあのお気に入りレバーが付いてるみたい!
マスター側の性能の是非は新参モノゆえ未知ですが、己の好奇心に負けたよね (笑)
気付けばブレンボじゃなくてコイツが手元に・・・

ちょいと前置きが長くなりましたが、早速観察&蛇足付け?を開始っす!

GALESPEED VRC クラッチマスター(VRC19-19CM)

全体

ゲイルスピードのマスターシリンダーには2ラインあって
ウチに来たVRC(VARIABLE RATIO CONTROL) と、RM(RACING MASTER )ってヤツ
VRCはブレンボのRCSと同様に可変レシオなのが特徴で、RMはその機能のみ省いたややリーズナブルな仕様かな
でもレバー廻りのスッキリ感は、機構が少ない分RMの方が好みだね
とはいえRCSが欲しかったニンゲンとしてはやはりVRCが気になるトコロ
また、コイツのいいトコロとして、購入時にクランプのタイプをセレクトできる点があります
ウチのはミラーホルダータイプですが
他にスタンダード(何もナシ)・タンクステー(カップ取り付け穴仕様)がありますね(価格は共通)
不要なモノが増えないのと追加投資がいらないんでコレは良心的っす

レバー比調整部

VRC特徴部分のレバー比を調整できるトコが左上の写真(マイナスの切り込み部分)
その動きは後述しますが、操作にはマイナスドライバー等のツールが必要っす
手前のダイアルはレバーの開き具合を調整する部分で、ココチ良いクリック感アリ (無段階ではナイっすね)
このダイアルはベータピンで固定されているから取り外し可なんだけど、この意図は?

クランプ部

クランプ部には少し特徴があって、片側だけをネジ留めするクイックリリースマウント
レースでブレーキシステムごと取り替えるよーな状況じゃないとあまりこのメリットはナイけど
ミラーマウントの位置が通常よか低く始まるっていう意味で個人的には アリ っす

色の違い

バンジョーボルトの受け部分は左上写真のよーな感じ
結果的にウチのシステムでこのビミョーな角度はありがたかったんだけど
車両によっては相性に関わるトコロかもねぇ 
実物を見ないまま購入を予定しているヒトへちょっとアドバイスすると
右上写真を見るとよく分かると思いますが、本体とクランプでケッコウ色が違います
光の加減で気にならないって言えば気にならないんだけど
色目重視のカスタム道を走ってる方には無視できないトコかもね

ブリードスクリュ他

ブリードスクリュとフルードタンクの口は並列で写真のよーな感じ
パイプの取り回しを考えないとエア抜き作業がやりにくくなるんで要注意だね
コレはメーカーの問題じゃないと思うんだけど
ウチのには各部にちょい気に入らない傷がありましたねぇ
レシオ調整部にもドライバーをかけたであろう色ハゲがあるから、おそらくコレは展示品もしくはデモ品と見た
神経質なヒトなら即返品!だな(笑) ま ウチでは更に傷付ける予定なんで別にいーんだけどね・・・

興味深々な中身を覗いてみましょーか

ニップル

ココは最初に分解する方がいるかもしれないんだけど
使うカップ・ホースでニップルの径が変わりますが、コイツには2種のニップルが付属します
ブレンボのカップなら標準で組み込まれてる細い方(6mm)を、ニッシンなら太い方(7.3mm)ってな具合
分解の際はスナップリングプライヤーが必要っすね

組間違い

スナップリングって座面に向きがあるパーツで
説明書きにもその向きについて詳しく書かれてるし、内容も正しいんだけどね(右上写真)
コレを理解した上で左上写真を見てもらうと何かに気付きません?
分解前の写真なんだけど、どーやら組み間違えて出荷されたよーです(涙)
コリャ残念ながらヒューマンエラーだねぇ
まぁ 向きが違って即破壊っていう性格の部品ではないんだけど
メーカーさん検品よろしく!ってコトで一応報告しておきましょう

シリンダー分解01

シリンダー部分の分解にもスナップリングプライヤーがいりますね
イチバン手前のラバーブーツは周囲のリング張力で挿されてるだけっす
だもんで少しこじるとプリって外れますが、写真のよーなピンセットは使わない方がいーっす
先を丸くした平たいプラスチックなんかが傷防止の意味でいいかもね

シリンダー分解02

コチラのスナップリングは正しく組まれていましたね(笑)
中ネタを抜くと横置きマスターよりはあきらかに太い筒の登場っす ココの内径が19mmってコトだね

バラバラ~

そんなワケでとりあえずバラバラ~
シリンダーの中ネタはやや油分が少ない印象かな それでも均等な油分ならいいんだけど
場所によっては途切れてるトコもあったんで、愛用ケミカルで油脂を足しました
ま 初めて手にしたブレンボキャリパのシールは油分ゼロでカッサカサだったし(笑)
やはり使い始めの総点検は出来るヒトならやっておいた方がいーかもねぇ
但し、車体の制御に関わる部品なんで、自信のない方はプロにお願いすべきっす!

たまには買ったまま使えよなぁ

塗っちゃった

バラけちゃうとね・・・ ついつい・・・

マスキング&ブラスト

もうね、詳しくは書かないっす
しかるべきマスキングとブラスト処理後っす (汗)
言えるコトは、コイツのアルマイト なかなか丈夫な部類っす!(スバラシイ)

リンクルペイント風

でもって色塗りと・・・
今回はいつものウレタンにフラットベースを足して、初の半ツヤ
ブレーキマスター側(ヤマハ純正ブレンボ)の雰囲気を再現すべく、梨地感にチャレンジ
スプレーガンじゃなくてエアブラシで高めの圧力で吹くとこうなったんだけど
希釈率含めもう2度とできない気がする・・・

オリジナル?

コレでブレーキ側と雰囲気が近くなったんで、車体にマッチするのではないかと・・・ 地味?
あ レバーの梨地はカッティングシートね
コレがもしブレンボRCSだったら・・・ やっぱり塗るな(笑)

出来たからにはチャッチャと装着します!

装着したぞ!

カスタムパーツ感ゼロですが・・・
愛機の雰囲気には馴染んでるんで個人的には満足っす
そんな取り付けと使い心地までをチラっとご紹介

既存マスターシリンダー

まずはコレまで使ってきた横置きのマスターシリンダーをちょっとだけ
操作の軽快度狙いというよりは、カップレイアウトの自由度とレバー調整機能が交換の目的でしたね
クラッチの重さにもよるけど、こういった横置きのマスターって握るとシリンダー本体が若干振れます
つまり握るチカラが一度本体に逃げてからピストンを押すチカラになるよーで
そのロスが重さなどにも繋がるのではないかと
とはいえ慣れればこんなモンでしょ?ってくらいのコトだから
絶対交換すべきパーツ!ってワケではないかなぁ 自分もあのレバーにさえ出会わなければ・・・(笑)
とりあえずNISSINマスター、おつかれ!

タンクステー

でもってラジアルマスターの取り付け準備っす
まずはカップ(タンク)がちゃんと付いてないと始まらないんで
レイアウト検討したステーを作成 アルミ板を切って穴開けて色塗って・・・ 仮モノですがこんな感じ
ちょい安っぽいんでそのうち作り直しだなぁ

少し脱線

ホース・カップを付けたらフルードを入れてくワケですが
フルード交換ビギナーにちょっとだけおせっかい
エア抜きが無事完了したら、ブリードスクリュ内のフルードを吸い取っておきましょう
やり方はカンタン こよりにした何がしを挿し込んで数回吸わせます
あとはゴムキャップ付け根の輪っか部分にもけっこうフルードが残っていたりするんで
そこもチェックしておくことをオススメします フルードは想像以上に塗膜に対して凶暴だからね
でもってフルードの充填&エア抜きが完了したら完成っす
このアタリはイロイロなやり方があるだろーから詳細は控えますが
今回はホース内のフルードを抜かず、マスター内のエア抜きを一度済ませ
最後に車体側のブリードスクリュから古いフルードを追い出すってパターンかな

レバーレシオ調整

エア抜き時、既にその軽さは体感していたんだけど
コリャかなり楽チンだね! 握り始めの踏ん張りがないからスっと握れる感じ
その加減を調整できるのがVRCモデルの醍醐味っすね
左右の写真を見比べると、標識線に対してロッド保持部がスライドしてるのが分かると思いますが
中心線に対して左右4クリックずつ(1クリック=0.25mm)移動が可能っす
右に行くほど軽く(軟く)なり、左はその逆です
トーゼン軽い方が楽チンなんだけど、元々重めのクラッチに慣れてると
クルマで言うトコのパワステ的よそよそしさとでも言うか・・・
どうやら適度にカチっとしていた方がいいみたいなんで
最終的に中心から右へ1クリックぐらいが個人的なベスポジかなぁ
まぁ ココをあれこれいじれるのがコイツ最大の魅力だから、しばらく遊んでみますかね

剛性の高いレイアウト

軽さ以上にカンドーしたのは、手に伝わる高剛性感っす
握ったチカラを余すところなく伝達する感触には唸りましたねぇ
でもって早速テストラン
指先で大きなチカラを使ってないから、半クラッチがつかみやすいっす
コレはレバー形状も一役買ってる部分かと
あとは何せシュパっときれるからシフトチェンジのラグタイムが短く感じます
ゼロヨンに明け暮れてたトキにコレ付いてたらなぁ・・・(笑)

いきなりコイツを装着して軽さを手に入れるのもいいですが
まずはVmaxならではの 重さ を満喫してからでも遅くないと思いますよ
それもまたVmaxの個性だからね(笑)
でもって操作フィーリングを刷新させたいなら横置きマスターに寄り道することなく
ラジアル化する方が結果的に得策ってのが、全てに寄り道したニンゲンの結論っす(涙)

それにしても今回は長々書いてしまいましたね
最後までお付き合いしてくれた方には感謝っす!

さぁて、この新参モノ 定番になって長生きしますかねぇ
そうなるよう、北海道の片隅からエールを贈っておきましょう
VRCクラッチマスター、いいっす!

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