SuperCub ヘッドライトのマルチリフレクター化

少しずつホンキになってく様をご覧ください・・・

カスタム後っす

ヤマシギ号のヘッドライト物色中、あまりの安さに一応入手してみたカブ用のマルチリフレクターライト
届いてみると、商品写真にはなかったシェード(バルブ前の傘みたいなの)が付いていて
光の整列を思えばシェードはあっていい部品ではあるものの(ある意味良心的)
ただでさえ小さいレンズ内がコチャコチャしていて気に入らず、コリャないなぁと
でも一応やってみるかぁってコトで恒例のバラバラを実施!
すると、安物のおかげか分解はあっけなく完了・・・ ってことは?
再び深夜奇行の時間が始まるのだった・・・

スタート時、乗り気じゃなかったためか写真がナイっす・・・

いきなりバラバラ

最初は背面からネジ止めしてるシェードをバルブ穴から抜き取るべく、レンズ内でシェードをペンチでつぶして引き抜いてやろーかと試みたんだけど、思った以上にシェードが丈夫で(スチール製)うまいこといかず、やはりカラ割り(レンズ自体の分解)するしかないなぁと 通常、カラ割りはクルマ好きのヒトなんかが自車の純正レンズにLEDやギミックを仕込むため、加熱庫を自作し接着剤を軟くしてレンズとボディを分離してるよーなんだけど(自身はケーケンなし)、コイツで初体験できるかなぁと若干ワクワクしつつも一応カンタンに外れないかとレンズをこじってみると、接着が甘いせいか浮いてくる感触アリ!
で、数分こじったら上写真のとーりであっけなくバラバラ・・・
イヤ、バラす前提なら大変アリガタイんだけど、この接着まずくないかぁ? そのあたりは後述しますが、ひとまずコレで不要なシェードを取り出すことには成功
ただボディにはシェードを差し込む穴(下写真)があって、外しました感がこれまた気に入らない・・・ いちいちヤル気にブレーキかかるなぁ・・・ どーする?

いきなりヤル気に!

ブツブツ言いつつ純正ヘッドライトを取り外してみると、ウチのカブってポジションランプ付きだったのを思い出した! ビバ1985年式! コイツを仕込む穴を開ければシェード穴が消えるじゃん! 採寸もそこそこに(オイオイ)早速穴開けを実施!

!マークの連発に若干テンションが上がり始めてるのがわかるかと(笑)

純正穴は約14mmなんだけど、1mmくらいの許容はありそうなんで手持ちの木工用フォスナービット(ボアビット)15mmで穴開け エッジがささくれにくいんでメッキへのダメージも少ないっす こんな場合には使えますね 最近は大型の100円ショップでも見かけるよーになりました(サイズによっては100円じゃ買えないけどね)
で、仕上げにエッジを面取りしてやればポジションランプ穴の完成! ただ、シェード穴を消すために穴位置をココ以外に設定できなかったのは仕方ないとして、メインのバルブに近すぎるよーな・・・ しかもポジションバルブは上向くしなぁ・・・

やはりそうなるか・・・



それでもまぁ一応モロモロを仮で組み付けてみることに・・・ ポジションバルブはしっかり固定できるみたいでまずは一安心 でもってメインのバルブを仕込んでみると・・・ いくらなんでもコリャ近すぎるでしょ・・・ う~む、コリャどーしたものか・・・
再びテンションが下降し始めたトコロで、先日仕込んだばかりのヤマシギ号ヘッドライトを思い出しました!アレにもポジションバルブが装備されてるんだけど、バルブを正面に向けるべく筒状の奥行きがあったんだよね アレと同様な加工を施せば・・・ もしかしてカッコよくなるのではないかと だもんで、得意の工作作業へと一気になだれこみます!

ピッタリサイズ発見!



筒のモトとなる素材を物色してみると、偶然にもピッタリなサイズ発見! モノは塩ビ素材で内径16mm・外径22mmのパイプっす ウチではポジションバルブをLEDに設定したんで問題ないんだけど、通常のウェッジ球でいくなら熱の問題があるんで別素材の検討が必要になるね もしくは塩ビパイプ使用でも、バルブ自体が完全にレンズ内に飛び出るよーな寸法設定をするって方法で熱問題をクリアするのもアリっすね

で、片辺をレンズボディに馴染むよう、斜めにカット 厳密には曲面なんで更に馴染ませていくべきだけど、今回は思うトコロがあり深追いしませんでした コレはまた後ほど

リング作成

パイプ内にスポっと収まるのはいんだけど、コレだと引っ掛かりがないんで抜け落ちかねません で、写真上の白い部品を追加 1mm厚の発泡塩ビ板をドーナッツ状にカットしたもので、ソケットのミゾをにらみつつ最初は内径14mm(純正値を参考)で抜いて接着してみると、エッジが立ちすぎてるのか抜き差しがやや渋め だもんで、面取りビットで拡幅 最終的に内径は15mm近くなりエッジは面取りの状態で落ち着きました

ひとまずユニットが完成したんでボディにあててみると、パイプのトーメイ感が少し気になります で、写真には写ってないんだけどユニット外側にハギレのカッティングシートを貼り付けてメクラしました

ボンドの底力チェック

最後にユニットをボディに接着するワケですが、接着面の深追いをしなかった理由は、ココで使う接着剤の力量を長期テストするためで、2年ほど前から業務で使い始めた3Mのボンドがどこまでイケるのか!? のデータ収集が目的
ある程度の成果が得られた時点でweb上でも詳しく紹介するつもりなんだけど、自分のモノ作りスタイルにかなり従順なボンドと言い切っていいくらいに気に入ってます
一時期から急激に増えたマルチパーパスボンド 様々なメーカーから出ていてその使い道をテストしていたんだけど、万能ゆえか何でもくっつくかわりに絶大な信頼感を置ける接着強度ってトコまでいかなくて(ウチの場合ね)、結局相性のいい素材どうしの接合にしか出番がなかったんだけど、そんな中ミョーに高価なヤツを店先で発見 その名も 3M スーパー多用途 プレミアゴールド(No.8003) なるヤツ 何かとウチでは3Mが登場するからヒイキしてるのでは?と思われるかもしれないけど、おそらくはウチでの用途とメーカーの設定が近いと想像します 実際コリャ使えんなってのもあるしね(笑)

レンズの貼り付け

引き続き接着剤のオハナシですが、コイツはいわゆる充填接着にも強く、硬化後も一定の伸縮性があり素材の熱収縮を妨げないのが好みなトコロ コレは他メーカーも同様なんだけど、肝心の接着性がちょい違う印象で、テストピースの接着硬化後に引き剥がすテストをしてみると、まず剥がれにくくて更にチカラをかけるとグ~っと伸びつつ引き戻そうとする感じ たいていの場合ココでア~レ~っと剥がれちゃうのだな
熱や振動等、まだ未検証な点はあるんだけど、それをコイツでテストしてやろーかと

あと、安価なコイツ(レンズ)は先述したとーり接合部が甘めです オシャレ感覚で雨中なんて走らないってヒトはいーとして、それなりに長く使いたいなら分解までしなくてもいいんで、下写真のよーに接合部をコーキングなりしておくのをオススメします 雨水以上に砂塵やホコリが進入する可能性大っす 一度中に入るとソージはかなりメンドーだからねぇ ウチではココでも3Mボンドを試用してみることにしました

ボンド気に入らない

少しわかりにくいですが、接着部分ってリムが装着されても丸見え・・・ ちょい気に入りません ちなみに内側の半透明ボンドが元々のヤツで撤去を試みたもののメッキを引っぱりかねない感じだったんで断念 その外側の透明ボンドが新規で入れたヤツ(Gボンドクリヤー) よーく見ると接合面をコーキングした3Mボンドも見えますね
で、できる範囲でコイツを隠してやろーってコトで外周のエッジのみを黒で塗装 既存半透明までは隠せなかったものの、追加部分のメクラには成功 最初からもうちょいマジメに取り組んでればヨカッタ・・・ 根気よく取り組めば半透明ボンドも撤去できないコトはなかったのではないかと
あ! レンズ内側から色を塗れば隠れるのか! 後戻りできなくなってる!・・・
やはり短気は損気だねぇ・・・ (反省)

紆余曲折ありましたが完成っす



モチベーションの上下はありましたが(汗)、何とかシェードがナイ仕様(ポジションバルブ付)が完成 コレで大小の差こそありますがヤマシギ号とお揃いの顔つきとなり、意外と満足してます 市販品にカブのマルチリフレクターでポジションランプ付もナイしね
最終的にこうなるなら穴方向を光軸に習うべきでしたが、思いついたトキにはレンズ接着しちゃってたんだよね・・・ でもまぁそれっぽいでしょ?
中心には気を使ってたつもりなんだけど、写真で凝視すると左に0.5mmばかり寄ってるよーな・・・ コレは忘れることにしましょう(笑)

画像の説明

純正レンズと比較してみます

ボディの深さ

購入前からちょい気になっていたのが
マルチリフレクター化したことで奥行きが深くなるんじゃないかってコト
カブのライト内はケッコウ配線が山盛りで、取り回しが悪いと純正レンズでも入りにくいっす
だもんで奥行きが深くなるのはイヤだなぁと思ったものの、上左写真のとーり深くなった分はリム厚で補ってるよーで
リムから内側の奥行きはほとんど一緒 こーなるとリム厚分見映えがギョロ目になる心配が出てきます
ところがメーターから流れる曲線にリムの馴染みが良く、そこがより強調されたよーな見映え
顔つきも85年式とは思えないほど洗練された感じ(個人的にね) 若返った気分だねぇ
ロングセラーはこんなトキもありがたいっすね

バルブの規格など

レンズにはバルブが付属していて、上左写真イチバン左のヤツ 多分T19ダブル球なのかな?
その右二つがウチのサイドバイサイド号で使ってきたハロゲン球(P15D25-1規格)
ココはやはりハロゲンでいきたいんで手持ちのヤツを採用 見映えも小さくて好みだしね
ちなみに両規格とも座金の形状は一緒だからどっちでもOKみたいっす
イチバン右の華やか?なバルブは一時期流行したいわゆるゴールドバルブってヤツで
カブを冬峠越え仕様とする上で採用したモノっす ホントはイエローバルブを探していたんだけど
そのトキ実店舗になかったんだよね やっぱり雪を照射するなら灯りは黄色い方がココロ強いっす!

ハナシ変わって、バルブ背面には右上写真の右側ソケットがキットに付属します
コレはおそらく現行車もしくは高年式車で採用されてるモノみたいで
サイドバイサイド号の場合、元々付いていたソケットを転用するコトになります(左側)

とまぁ、見た目と耐久性はそれなりに高められましたが
シェードを外すと対向車に対してメーワクをかけかねないんで、光軸はしっかり調整しておく必要があるね
でも配光を見ると、元々シェードがないリフレクター形状に後付けでシェードを付けた感じで
ナイ方がキレイに集光されてる気もするんだけど・・・ イマとなっては比較のしようもナイっすね(笑)

メイン点灯!

あ ライトを点灯するとポジションランプって消えるんだったね

LED点灯!

どーしても白LEDは青く映りますが、肉眼ではもうちょい白いかな

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