SDN 樹脂用染料 のテスト (ウインカーレンズ偏)

はいはい ウインカーレンズの皆さん、一旦集合~

たくさんあるな・・・

長くバイクに乗ってるとウインカーって貯まるよね (違)・・・
自車のだけならともかく、仲間のウインカー交換に際し純正放置・・・なんてのもあり
キレイな状態のままお役御免ってのも少なくないなぁ
社外のウインカーを見慣れると、純正品は確かに見た感じ少々ヤボったいものの
バラしてみると実はすっごくよく考えられた作りだったりして(高耐久性含)
どんなにフルチューンしたバイクでもウインカーは純正ってのもうなずけるなぁと
少しハナシが脱線しましたね・・・
我が家で陽の目を見なくなって久しいそんなウインカー達ですが
今一度活躍させるべくレンズを回収&清掃し
ヤリタガーリなあなたの一助となるべく
ヤマシギさん、久々の ウインカー煮込み? を慣行
いやぁ 今回はイロイロ勉強になりましたわ

SDN 樹脂用染料  黒 を使ってみます

SDN 樹脂用染料

コトの発端は、業務でアクリルの無垢材(透明)を使った展示模型が増えてきて
イマのトコロ透明のままやフロスト加工で用は足りてるものの、いずれ色付き透明の何がし的表現は必須だろうなと
だもんで、突然のオーダーにあたふたしないよう下調べして発見したのが上写真の染料っす
大阪化成品ってトコの SDN 樹脂用染料 ってヤツ
内容量が70gと少量ながら、下記するウインカー程度のワークなら過不足ナイ感じかな
コイツを20倍に希釈(原液1:水20)して使うんで、ボトル一本で1400ml程度の溶液が作れるってコトっす
モノ自体はそこそこ有名なんで、調べるとイロイロ試行錯誤されてる方々に辿り着けるかと思いますよ

器の選定

1400mlの溶液って業務ワーク的にはなかなかビミョーに少量でして・・・
それに加えてテスト用のアクリル無垢材ってのも改めて用意するとなかなかのお値段
んじゃ元手を最小にするなら・・・ってコトでウインカーがピックアップされたのだな
コチラは山ほどテストピースがあるし (笑)溶液の使用量も少なめ
ついでにお遊びスキルも向上間違いナシだしね (爆)
そんなワケで、ウチにあるウインカーレンズで最大(ヤマハ純正)なヤツが4つ入り
なおかつ必要最小限なサイズになる器をありもので探したトコロ、上写真のがベストでした
深さ50mm程度で外径250mmくらいの網とステンレスパンっすね
あとはココにレンズと水を入れ、溶液の必要量をあらかじめ計測しておくとムダが出ないね
水場がそばにナイなら
コレとは別に染色後のワークを一旦水洗いできる容器もあるといーね
最終的には中性洗剤でワークを洗浄して完了っていう流れみたい

SDN 黒

極力薄く小さくした器でしたが、このサイズでも溶液は800ml程度必要
となると染料も半分以上使うコトになるんで、染料の購入にあたってはあらかじめ器とワークを要確認っすね
出来た溶液を70℃まで加熱(±10℃)するんだけど、ウチでは卓上IH調理器を使いました
モチロン、カミさんの許可は取ってますよ (笑)
ココではウインカー染色の定番 黒 を採用 イカスミみたいだ

染まるの早!

溶液の温度が上がってくると、それなりに臭気が広がってきます
ウチは作業場なんでどーにでもできるんですが、一般家庭の場合ちょっとした異臭騒ぎになるんで (笑)
極力換気のいい場所で作業した方がいいっすね(あとゴム手袋もあるといーね)
蛇足ながらこの匂い・・・ 初めて嗅いだ感じがしないなぁ・・・(記憶再生中)
あ アレだっ 使われなくなって久しい 赤チン!(懐)・・・下ネタじゃないっす
知らないヒトはお父さんお母さんに聞いてね
な~んてコトを頭によぎらせつつ?
最初の検体は多分引き取り手がいないであろうカワサキ(ZX-9R)のレンズ
その中でも仕様地の違いか小ぶりなタイプのヤツっす(エストレヤなんかのレンズとも共通)
とりあえず1分くらいかぁ?なんて具合で投入し、タイマーを見つつ写真撮影をしていると
ファインダー内でレンズが見る見る黒くなってくるっ!

ヤバイ真っ黒だ・・・

それでもデータ取りのためキッチリ1分浸け込んだのが上写真右・・・
可愛げのあるオレンジから、すっかり 小僧 仕様なレンズに変貌 (笑)
どーやら 黒 に関しては浸透スピードが早いよーですわ となると浸け込む時間は秒単位で計測する必要アリだなと

透明ブレットウインカー

その変化を把握しやすくするため
アメリカン定番のブレットウインカーのクリアレンズを検体として採用してみます
で、左写真が溶液に浸けて15秒、右が30秒の結果っす わずか30秒の間でこれだけ変化するなら
浸け込み時間の確認は更に細かく刻む必要がありそーです
ちなみに、クリアレンズを 黒 で染色してみるとやや青みに転がった黒になりますね
なんかちょっとだけこの染料が分かってきたカモ!

初期型SRX

ちょっと脱線して、上写真は初期型SRXのウインカーレンズ
コイツはレンズ裏がちょっと凝っていて、透かしてみると染めムラになってるようにも見えますが

変わったレンズカット

上写真を見ると、そもそも染める前から円状に囲われたよーな状態なワケ
そのカラクリは裏側の凹凸にあって、周囲がスパイクのよーにトゲトゲしてるのが分かるかと
ココにもしっかり染料が入るコトでより強調された見映えになるんだけども
これはカッコイイと言えないカモ・・・ 純正状態ならあまり気にならないんだけどね
そんなワケで
これから染めようと思ってる方は、対象のレンズがどんなレンズカットをしてるかも要確認っすね

TMU流レシピの完成

すったもんだありつつどーにか 黒 の稜線を捉えたトコロで
真打のV-max純正ウインカーレンズでレシピを完成させました
TMU流的には車検対応を前提とし(アタリマエか)、小僧じゃないギリギリ (笑)までとしてます
で、上写真
イチバン左が純正の色で、その右が浸け込み時間5秒・その次が10秒・その次が30秒っす
レンズの数的に3段階としましたが濃くする分にはカンタンなんで
5秒刻みで30秒の間、溶液から引き上げながら色味を確認するといーっすね

艶問題

この染色作業では、溶液から引き上げるとレンズのツヤっ気が落ちたりするんだけど
それはいかなる場合でもってワケじゃなく、同じレンズでもまったく影響ナシってのもあれば
あからさまにツヤが消えたりで若干混乱しますが
基本的にはコンパウンド(極細)で磨き上げればツヤは復活するんで大丈夫っす
上写真はそんな磨き作業を終えた状態っす ひとつ上の写真よかピカってるでしょ
ただ、ウチでテストした低年式(85年前後)のレンズでは若干引くくらいにツヤが消えましたね
ツヤ引けと曇りが同時発生した感じかなぁ
コレも磨き上げれば解決はするんだけど、ちょい大変なのはレンズ上にある刻印で
この出っ張りがジャマして磨ききれないんだよね
オリジナルにこだわらないのなら コチラ で紹介してるよーに
刻印を消してレンズ表面を磨ききってから染めると何かと楽チンかも

初期型セロー

最もゲッ!ってなったのが上写真 初期型セローのレンズっすね
溶液に浸かってると染まった状態なんだけど、外気に触れて水気が無くなると
見る見る表面が変化して左写真のよーな感じに・・・ コレには少し焦った
それでも右写真のよーに磨き上げればツヤは戻るし 染め も達成できてるんだけど
問題はレンズ裏ね 凹凸がある裏面は事実上磨き上げ不可だから、コッチが曇るとやっかいっす
ただ、水を掛けると曇りが弱まる感じなんで、裏側のみをクリア塗装すると解決するカモ

この曇り、低年式のレンズなら絶対発生するとも言えなくてね
前出のVmax純正レンズ、コイツのどれかは確実に85年モノなんだけど(あとは92年モノ)
特に大きな変化はなく、磨き作業もササっとで完了・・・ う~む
そんなワケで、入手困難なレンズなどを染色する場合は博打になる可能性アリ かなぁ
個人的には
曇るレンズと曇らないレンズの触り心地にビミョーな違いを感じたので
ある程度の判別はできると思うんだけど、外れる場合もあるカモ (爆)
曇るレンズは何かこう カサコツ で、曇らないのは カンコツ で・・・
うまく伝えられないのがもどかしい・・・

黒はワカッタ・・・けど

写真だとイマイチ伝わらないかもしれないけど
オレンジを黒く染めていくと、黒味が増すのと同時に赤味が抑えられていく感じアリ
その分黄色味が強調されていくってのが当方の視覚的印象っす
良く言えばよりシックに、悪く言えば色が枯れていくとでも言うかなぁ
ま 黒くなればそれでいーじゃない?って方には大きなお世話っすね

しかし当方 それでいーわけナイじゃない? ってタイプなもんで
もう少しこの 色味 を模索してみよーと思います

ココからは主に PBC大将のため にお送りしましょう (笑)

SDN 橙

この染料を知ったトキから素朴なギモンとして
オレンジのレンズを 橙 で染めたらどーなるんだろ?ってのがありまして (バカ?)
コリャもうやるしかないなと (笑)
結論から言うと
何の変化もナイと思いきや、ものすごく収穫がありましたっ!
そしてココからの派生こそがPBC大将の求める色味なのだと勝手に確信 (爆)
染料をケチって器を小さくしたのはナイショ・・・

超オレンジを目指せ!

そんなワケで 橙 の溶液にオレンジのレンズを投入
入れた直後だと 黒 のよーな劇的変化はトーゼンなく、長期戦の予感大ですが
1分ごとに引き上げってのを繰り返し、なんだかんだ15分くらいやってたかなぁ
元のオレンジが ミカン色 とすると オレンジ色 になってきたカモ!

オレンジ色の証明01

左上写真の左列が元の状態で右列が 橙 で染めた状態
右写真を見るとわずかな違いが確認してもらえると思いますが、やっぱり写真だとビミョーだな・・・
イヤ、コレかなりいーのよ! 例えばレンズが退色してくると大抵赤味が乏しくなってくるんだけど
スモークレンズ化を好まない純正派のアナタで、自車のレンズがちょっと古びてどーにかしたいなら
レンズを 橙 で染めるコトがオススメっす 鮮やかさが復活すること請け合いっす
当方的にはココから更に 染め を続け 超オレンジ? を目指してみます (謎)
その結果はもう少しお待ちを

そもそもの橙色

目指せ 超オレンジ 第一弾がコチラ
業務的収穫も得ておきましょうってコトで、そもそもこの 橙 は最終的にどんな色になるかを確認すべく
デイトナもののクリアレンズを30分ほど浸け込んだのが上写真
疑いようのない オレンジレンズ になってますな!(バンド名みたい)
染め始めて数分はホントに染まるのかなぁってくらいの色付きでしたが
黒と違い有彩色は染め上がりに時間がかかるっぽい
まぁ 変化は穏やかな方が作業しやすいとも捉えられるから
時間を必要とするのは悪いコトでもナイね

黒以外でスモーク化

ココで思いつきました
それなら調色した ダークオレンジ をあらかじめ作ればいーのではないかと
その際、赤味を失わないよう 橙 に混ぜるのは 黒 じゃなく 茶 だっ!
ってコトで 橙 溶液に 茶 を少量加え、黒以外のアプローチで ダークオレンジ を目指します

暗めオレンジの完成!

そんなこんなで調色したのが上写真のイチバン右側ね
赤味を保ったままトーンを落とせてると思う!

コレがイチバン分かりやすい

そこに同じ 染め をしたカワサキ純正レンズを並べるとより分かりやすいっす
イチバン左が元の状態で、中央が 超オレンジ 右が ダークオレンジ っす
こうして見ると 超オレンジ なかなかいいねぇ (笑)

枯れ の証明

そこへ更に 黒で30秒 浸けたレンズを並べると
黒染め段階で当方が感じた 赤味 の違いがよく分かりますよね?

PBC大将レシピ

おそらく 小僧化 は望んでないPBC大将のため (笑)
当方が導き出した ドルフィン号に似合うオレンジ は上記した3色のどれかに違いない!
とはいえきっと黒で染めたヤツには見向きせず (爆)
テイルランプの色合いを思うとダークオレンジが有望ですが
案外 超オレンジ がいーのかも! (笑)

ダークオレンジの発見

ココでまたまた新たなウインカーの登場っす (何個あるんだ・・・)
一時期Vmaxに仕込もうとしていたPOSHのスーパーバイクタイプ?っす(サイズはレギュラー)
このトキ、店先にダークオレンジの2個セット(左写真左側)があって購入し
同じヤツをその場で注文したら、後日届いたのが普通オレンジのヤツ(左写真右側)・・・
発注ミス?と思い調べてもらうと品番は正しく返品も利かない・・・どーいうことよ?
品番の改変かモノの入れ替え期だったのかイマとなっては謎なんだけども
さすがにコレだけ色が違うと使えねーなってコトで、新品のままお蔵入りしていたヤツっす
イマはスーパーバイクタイプのオレンジレンズって言うと
このダークオレンジ一択っぽいから間違えようがナイと思うんだけども
この機会に普通オレンジをダークオレンジにしてみようと 黒 で染めたのが右写真の右側
やっぱり 赤味 が抜けてるなぁ・・・ ん?
っていうか、POSHのオレンジって赤味を維持したまま暗くなってね?

もろもろ解決!

そこで染めたカワサキレンズと並べるとギモン解決!
図らずも当方が調色した ダークオレンジ とPOSHオレンジはかなり近かったのだな
つまり、POSHっぽい色目を目指すなら 染料は 黒 じゃなく
橙 と 茶 をいい感じで混ぜて作りたまえ!ってコト

いやぁ 色って深いわぁ・・・

そろそろ ウインカー に戻しましょうか

染め後

かなり長くなってきましたが・・・
レンズの染め上がりは、ウインカーとして見るとリフレクターの影響で見え方も違うかなと
そのあたりを少し検証してみよーかと思います

超オレンジ&ダークオレンジ

左写真が超オレンジ&純正、右写真がダークオレンジ&純正
ダークオレンジはトーゼンながら、超オレンジもケッコウ違うのが分かると思います

黒オレンジ&純正

お次の左写真は 黒染めオレンジと純正、右写真がダークオレンジと黒染めオレンジっす
微々たる差と言ってしまうとそれまでなんだけども・・・
PBC大将目線でのレシピはビミョーかつゼツミョーかつフツーなのだ (笑)

コレ悪くない

しょっぱなで染めすぎたレンズでしたが
こうしてウインカーになると、なんかコレはコレでアリな感じもするね
となると保安部品としてどーなの?ってコトで光らせると写真のとーりで意外と使えるぞ
色の好みはヒトそれぞれですが
少なくとも 黒 染めの場合、浸け込み1分までは車検でもいけそうっすね

ブレットウインカー

結局黒で1分浸けたクリアレンズ もはやオレンジでもないですが・・・
コイツも電球をオレンジにして光らせると、どーやら問題なさそーな感じ いっそのこと10分くらい浸けてみよーか (違)

浸け込み30秒

となると当方が上限設定した 黒浸け込み30秒 は問題になるハズもないので (笑)
光っぷり検証はコレで十分っすね

ケッコウ昔の染物

今回は久々の 染め でしたが
上写真、当方愛機のサイドバイサイド号のウインカーレンズは
かれこれ17~8年前に染めたヤツでして、どこからか相棒が入手してきた染色剤
確か 染めっこ とかいう名前だったかなぁ
コイツは粉末タイプで水に溶いた溶液をやはり加熱して使うヤツだったね
その後 染めっこ は入手できなくなり、SDNを見つけるまで染料モノはご無沙汰でしたが
今回イロイロやってみてからサイドバイサイド号の色味を改めて眺めると
コリャまさに ダークオレンジ っすね!
もしかすると 染めっこ は、なかなかの逸品だったのかっ!?

ZX11

あまりいい写真じゃないんだけど、相棒のZX11もトーゼン 染めっこ 仲間っす
アレ?コッチは少し退色してるかな (笑)
カウル付きバイクの中で、ZX11含め前後兄弟車の ウインカー廻りの造形はかなり秀逸で好みっす
カウルラインに馴染ませつつ視認性も高いし
なんせウインカーが余計な突起になってないのが当時の当方的にかなり新鮮だったなぁ
オマケに相棒のはダークオレンジ化してるから
カウルの流れがより流麗に見え、かつ正しい純正感もアリ (笑) いいねぇ
考えてみると
こういった 染めモノ っていつも相棒がいち早く入手してきてたカモ 染めっこ しかり
今ではすっかりメジャーとなった 染めQ も当時はテロソンから直接購入したヤツをもらったりしてたね
アイツは当方にとって 染め伝道師 なのだな (爆) 感謝!

ヤマシギ号

おっそろしく長々書いたワリに (失礼しました)
現在のヤマシギ号では 染めたレンズ を使ってないっていう・・・ (汗)
コチラは既製品ながらも ダークオレンジ っすね
ん?もしかすると 最近のトレンドは ダークオレンジ なのかぁ?
んじゃやっぱり 黒染めオレンジ にしちゃおうかなとか・・・(アマノジャク)
皆さんも自分好みな いい色 に巡り合えますよーに・・・ まとまったか?

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