MAKITA LS0715FL 190mmスライドマルノコ

気持ちいいくらいにシュパっと切れます

LS0715FL

最近はホームセンターの安価工具にも登場するようになりましたね
最初はそういったモデルにしようかと考えてましたが
ウチで使いたい用途としてはかなり重要な役割を占めるんで
思い切ってマキタをチョイスすることに 
もうぼちぼち3年経つかな 大きなトラブルもなくいい仕事してくれてます!

MAKITA LS0715FL 190mmスライドマルノコ 安全かつ正確にカットする道具なのだ

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テーブルソーにすべきか・・・業務的にどうするか最後まで悩みましたね 応用度は丸ノコよりテーブルソーの方が俄然高いし、一台で何役も担ってくれるのも事実 しかしながら扱う材料のサイズを思うと、それなりに本域のテーブルソーでないとかえって不便 そうなると予算もスペースも問題になります やはりウチでは機能を絞り込みコンパクトに、なおかつ安定した精度を出せる道具の方が即戦力になるかなと
自動カンナの項でも書きましたが、ウチでは模型の土台作りが基本です その場合、四方に角ができるんでそこをキレイに見せるのがまず第一 要は高い精度で45度切りする必要があるワケです そんなトキに絶大な威力を発揮するのがこういった据え置き型の丸ノコなんですが、ただの丸ノコだと切れる幅に制約があります そこでなるべく広範囲をカットするため、スライド丸ノコがいいかなと 設置にあたりカンタンなカート状の枠を作りました 下部のスペースには自動カンナを収納可、狭小作業場においてスペースは無駄にできないのだ

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スライド丸ノコの肝は何と言っても可動部です ココがいかに堅牢でガタがなく、スムーズに動くかがポイントっすね 一般的に日立製の方が高精度というのが定説らしいのですが、コイツに慣れたコロに日立機に触れてみると、可動部のフィーリングはどっこいだと思いました 実際に木をカットしたワケではないので正確ではないけど、もしかすると丸ノコの付け根(上下に可動する部分)で違いがあるのかもしれません
コイツを使い続けてみて感じたのは、材に押し付けるチカラ加減でわずかに精度が落ちる場合があることですね 特にノコを45度に倒した切り方では、チカラの方向が傾くので、無意識に刃を押し付ける格好になり、狙った場所を刃が通ってくれませんでした(0.3~0.5mmの誤差) ナゼ日立製にしなかったのか・・・あのクセのあるカラーリングが苦手だったから・・・(不純でスイマセン) でも、イマはマキタの扱いに慣れたんで、問題なく高精度にカットしてます 最終的には使い手次第なんだと思います

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ターンベース(台座)の可動範囲は左47度・右57度で回転します 任意の角度で止めることはモチロン、使用頻度が高めの角度(45度・60度など)には溝が切ってあり、ワンタッチで固定できます コレら角度切りを手持ちの丸ノコでやろうと思うとそれなりの腕がいりますが、コイツを使うと安定的に切り続けるコトができますね

アーム部(丸ノコ本体部)は左45度・右5度まで傾斜できます 背面のロックレバーの締め緩めで固定しますが、右傾斜させる場合はレバー下部にあるリリースボタンを押しながら動かす必要があります ちなみにアーム部が直角で切れる材の厚さは50~60mm、左45度傾斜で35~45mmになります 範囲にレンジがあるのは取りつける刃の外径によるものかと いずれにしても模型の土台で使うにはちょうどいい設定なんで不便はないっすね ついでにスライドを利用して切れる材の幅は直角切りで50mm厚までで幅312mm、60mm厚になるとあて木使用で275mmになります

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使い勝手はざっくり言って上記した感じです 他にもストッパーを利用した溝切りなど、状況によっては使える手法もあります いずれにしても条件を満たす材料ならコレ以上安全にすばやくキレイに切れる道具はないのではないかと 

ここからは周囲の装備なんかについて まずはライト ちいちゃい蛍光灯が付いてるんだけど、加工部を照らしたい派には納得の照度です 切ることそのものに使うというよりは、刃のそばで定規をあてながらセッティングする場合なんかに重宝しますね
でも、もうちょいアームの取り付け部がこうだったらなんて瞬間もなくはないので、そのうち改造でもしてみますかね (交換蛍光管 A-33825)

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コレ付きのモデルにするかどーかで最後まで悩んだんだけど、レーザーポインター機能です 刃の通り道(右側か左側)を材料に投影できる機能で、結論から言うとコレのみで本番!ってワケにはいきません 細い線とはいえ0.5mmくらいはあるから、その内側か外側かでわずかに狂いがでます
じゃあ使えないかというとそんなコトはなくて、目的のカット位置まで素早く移動させられるっていうのが実はすっごく便利 写真のとーり、折り返した面にもレーザーが投影されるから、特に斜め切りなんて場合に材料の見込みをカット前に確認できるのだ 
スパンの短い材料ならさほど気にならないけど、長尺を切ろうとした場合、カットの位置合わせってのはなかなかメンドーなもので、刃の通り道が見えてるだけでそれが楽になるのは間違いないです あまり明るいとこ(屋外とか)ではレーザーの光があまりよく見えなくなるんで、用途や使用場所によっては不要かもしれません メーカーもそれを知ってか同型のものにレーザー設定のないモデルを用意しています 

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ノコ部の後ろには元々集じんバッグが付いてます ひとつ上のモデルになるとココに高機能なボックスが付いていて回収率を高めてるようですが、ご覧のとーりウチでは集じん機につなぐ予定だったのでボックスは不要 ちなみに付属の集じんバッグ装着でSPF材なんかをカットしはじめると、けっこうアッという間にパンパンになります パンパンになるとバッグから空気が逃げていかなくなるから、ノコ側に切りくずが吹き返してくるワケ だもんで、頻繁にバッグの掃除が必要になります 

集じん機のホースをつなぐにあたって、ちょい気になったのがホースに程よく規制をかけないと、ターンベースを左右に動かすたびホースが大きく動くんです 広いとこなら気になりませんが、限られたスペースでコレは落ち着かないので、テーブルに後付けでスリットホールを作って、そこにホースを通すようにしました コレで左右には動くけどホース先端は大きく暴れなくなり、背面のスペースも最小で済むようになります

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たてバイスは写真のものがひとつ付属 ロッド側を緩めて一気に近いとこまで座面を下げて、ロッド側を固定後ノブを回してしっかり材料を固定します 最大で60mm厚まで固定可能 だいたいコレでいけるんだけど、刃から若干遠いこともあるんで困る場合アリ
それに対応すべく用意したのが、汎用トグルクランプ(下写真)コイツを適当な板材に固定して、その板をたてバイスで固定するというやり方 コレでケッコウ刃のぎりぎりまで固定範囲が広がります 

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オプション(別売り)のよこバイス(122567-9)です 120mm幅まで固定できます 使える場所は向かって左側のみで、本体ベース部にある穴に差し込んで使用します カットする材料によっては横方向から固定した方がいい場合もあり、導入することに(ちょい高いけど)
コイツには便利な機能があって、下写真に見えるスライダーを左に倒すとネジがフリーになり、ノブを回すことなく固定手前まで座面を移動できます 次にスライダーを引き上げ、ノブを回して本固定するってワケ ま 高いだけのことはあるね(笑)

また、写真には登場してませんが、長尺モノでは自動カンナで紹介したパンタグラフタイプのローラーが活躍します スライドマルノコのテーブル高さをあえてメインの作業テーブルより高く設定してあり、その間にローラーが入るというワケです

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現在使用中のノコ刃はまさかの日立製(笑)近所にマキタ製を取り扱うとこがなく、急を要したんで買ってみましたが、トーゼンマキタに劣る点はなく、スムーズな切れ味です 
どれも高機能刃ではすっかり定番化してきたレーザースリットですね たしかに刃の共鳴音は抑えられていて、意味はあると思います デフォルトで付いてきたのは下写真左の木材用(A-44909) 初めて切ったときの切れ味と切り口のキレイさにはホント感動しました その後、集成材にも対応したタフブラック(A-42933)も使ってみましたが、コレまた良く切れます でも付属してきたヤツの方がココロなしか切り口がキレイだったような気がします 現在使用中の日立(0032-4509)はこれら2枚のいいトコ取りっていう印象 集成材にも対応していて切り口もシャープ 色はともかく(笑)コーティングも丈夫で、なかなか剥がれてきません コレはいーかも 
共通データとして、外径は190mmで刃数は72 厚さ2.0mmで中心穴径20mmです

作業モノ



切り口はご覧のとーりかなりシャープです よーく見るとわずかにナイフマークがありますが触って感じるほどのものではなく、サッとヤスリがけすればすぐに消えちゃう程度 

最後は製作中に撮った一枚を こんな具合に上部にケース溝を掘り、スライド丸ノコで45度カットした後、角を組み合わせて枠にしていきます 接続にはだいたいビスケットジョイントを使いますが、もっと匠チックな組み立てをしてみたいもんです

サービスデータ

MAKITA LS0715FL 190mm スライドマルノコ

電動機:直巻整流子電動機  電圧:単相交流100V  周波数:50/60Hz 電流:12A  消費電力:1050W  回転数:4500min
刃物寸法:外径180~190mm  内径:20mm  ターンベース回転角度:左47度~0度~右57度 
ノコ刃傾斜角度:左45度~0度~右5度  レーザー出力:1mW以下  質量:12.8kg  寸法:D 655×W 430×H 458mm

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