3M ダイノックフィルム DI-NOC Film

気泡の入る確立がかなり少ない高性能なシートなのだ

dinocfilm

クルマいじりのブログでコイツの使い勝手には既に触れてるんだけど
色数やテクスチャ等、バリエーションがかなり豊富
だもんで、様々なものに応用が利くのではないかということで
ウチのサイト用に再編集しました
毎度ながら3M製品の性能には驚くばかりだなぁ

クルマいじりには定番の CA-421 カーボン調を題材にハナシを進めます

ダイノックフィルム

初めてコイツを扱ったトキの貼り具合にはケッコウ驚いたなぁ というのも、ワリとカッティングシートを扱うコトが多かったんで、広範囲に貼り込む際の気泡入りを避けるべく、洗剤水を散布してからスキージで水分を追い出しつつ貼る なんてことはいわば定石な手順と心得ていたんだけど、コイツにはその手間がどうも不要のようなのだ 
写真を見てもらうとワカルと思うけど、粘着面に格子状のミゾが切ってあり、空気の逃げ場を全面に確保しているってのが大きな特徴 コレがあることで広範囲でもドライ貼りが可能ってコトなのだ 
実際に使うトキにはドライヤー等、熱をかけながら馴染ませていくんだけど、いわゆるカッティングシートに比べてかなり扱いやすい性能だなぁというのが実感です

性能もさることながら、バリエーションがかなり豊富で、家の中のちょっとしたモノにも応用が利きそうってコトで、実践も交えつつシロート的印象を並べていくとします

CA-421アップ

カーボン調のラインナップは、カーボン柄をプリントしてあるのではなく、表面に凹凸を付けてカーボンっぽく仕立ててるのが特徴ですね コレの効果で質感の高い印象になるのかも だもんで、貼り込んだアトにクリア塗装で埋め込み!なんてコトをした場合、凹凸が消されるんでただのクロになります(笑)
ラインナップ中で特にこのCA-421は耐光性が高いタイプのようで、クルマのルーフ全面貼り!なんて大技に走るヒトもいるくらい ま 塗装ではないから飽きたら剥がせばいーしね 下写真手前のギラっとしたやつがイチバン派手なんだけど、コイツに限り少し基材が違うようで、他と比べて伸縮性は高くないようです

画材店などではトップ写真のようなA4サイズで売ってますが少し割高ですね 規格サイズとしては1220mm幅で25m巻きだったり50m巻きだったりです このサイズから切り売りしてくれるショップがたくさんあります

バリエーション01

実のトコロ、カーボン調はバリーションの中の1カテゴリで、レザー調や砂目、石目やスタッコ調などファニチャーと相性の良さそうなカテゴリもありますね

基本的な色やテクスチャとなると、写真のようにかなり種類が豊富です キッチン周り等のイメチェンなんかで使えそうですね 
中でも注目したのが、グレー系です 写真ではイマイチわかりにくいんだけども、ラインナップがなかなかゼツミョーなのだ 赤みのあるグレーだったり青みのあるグレーだったり、並べてみないと気付かない程度の違いなんだけど、コレ大事
表面は梨地的で方向性やクセのない凹凸なんで、メーター周りのパネル作りとかで使うといい感じになりそうだねぇ(想像ですが、ソフトなチヂミ塗装風になるのではないかと)
ウチのバイクで試してみたくなってきた・・・

バリエーション02



基本色以上にバリエーション豊富なのが、木目調っす 同じ色でも木目の入り方で枝分かれしてたりして、見ていて飽きません 表面にもグロス系・マット系があり、仮に木目で何かを!なんて場合には、色が決定するまで一日かかりそうなイキオイだね
コチラは実際の木目っぽい凹凸があります(木目によって凹凸っぷりは異なります) 
貼り方や貼る場所によってはホンモノと見間違うかもね

web上のサンプルでは、正直イメージが掴みきれないってのがサンプル帳を取り寄せてみての実感です 貼るものが広範囲になるとフィルムの値段もバカにならないから、実物を見ることをオススメします!

以前施工したクルマパーツの貼り込み工程っす

工程1

クルマのボディみたいに平滑な面であれば必要ないかもしれないけど、剥がれが起きないよう確実に貼り付けておきたい場合にはこのダイノックプライマー(DP-900N)で下処理しておくといーです クルマのコトで言うと、車内のプラスチックパーツ(PP・PVC樹脂)にこのプライマーは不向きと説明には書かれてますが、ダメ元で塗布してみるとパリパリ剥がれるというコトはなかったんで、2重丸ではないけど丸くらいは付けられるんじゃないかなぁ
使用感は、シャバシャバで水っぽく、除光液っぽい臭気があります 水っぽいながらも伸びはいいんで、筆塗りでもそれなりにキレイに塗れると思いますが、あくまでプライマーなんで厚塗りは厳禁だね  下写真はクルマのドアスカッフプレートにプライマーを塗布してるトコロ ダイノックフィルムを貼らない場所をマスキングしてから塗ってます あたり前ですが、塗布前のクリーニングとパーツクリーナー等による脱脂を忘れずに!

工程2

プライマーをしっかり乾燥させたら、貼りたい部分より一回り大きくダイノックフィルムを切り、そーっと載せます プライマーの効果がイチバンよくワカル瞬間でもあります プライマーなしでもきっちり貼りつくんだけど、プライマーが塗ってあると粘着力が数倍になったって感じるくらいにガチっとします その分貼り直しがしにくくなるんで、柄の向きやフィルムの範囲をしっかり確認してからの作業が鉄則かと
うまいこと載せたら熱をかけて馴染ませていくワケですが、写真ではホットガンを使ってるんだけど、ビギナーには少し凶暴すぎるからドライヤーで作業するといいっすね ドライヤーと比べてホットガンは圧倒的にパワフルな熱量なんで、一気に熱をかけるトキなどには便利なんだけど、それゆえに加減が難しくなります 場合によっては母材までグニャるコトもあるんで、ホットガンはある程度経験を積んでからがいーかと思います
かくいう自分もこの部品を手がける前まではドライヤーでやってましたが、試験的にホットガンでやってみたところ、シンプルな形ではコッチが快適でしたね

工程3





不要な部分をカットしたら完成です 凝視すればステッカーだと気付くけど、変なテカリとかがないんでインテリアの質感にマッチしてるなぁと個人的には思ってます

完成

貼ったモノの一部をご紹介 コツがつかめてくると熱のかけどころみたいなことがわかってきて、難しい形状にチャレンジしたくなります(基本ドM)
でもカーボン柄には一定のピッチがあるから、あまり伸ばしすぎると図案がビニョーンと歪むのでかえってダサくなる場合アリ 程よく貼り分けたりして、伸びにムリがかからないようにするのもポイントかもしれないね

下写真は長いコト使ってるクルマの灰皿なんだけど、カーボン柄を貼ったからといって必ずしもかっこよくなるワケではないってことの例です(笑)
コレはどちらかというとウデ試し的にやってみたのだ 腰の部分は背面を除いて全面を一枚で貼ることに成功!そのかわりこれでもかってくらいに伸ばしたけどね それにしても最近はドリンクホルダに入れるタイプの灰皿が多くて、こういった壁面付けに向いた灰皿でいー感じのが少ないっすね だもんでコイツもなかなかお役御免といかず、もうそろそろ10年くらい経つなぁ

ついでにかつて施したカッティングシート貼りの工程を少々

カーボンプリント01

上で紹介した灰皿は、これまで数パターンのカッティングシート検体として活躍してきました この写真のトキに使ったのは、ホームセンター等でワリとカンタンに入手できる、王道モノのカーボン柄プリントされたカッティングシートです ケッコウこのシートとの付き合いは長く、バイクのメーターカバーとかに使ってた時期もアリ 
シート特性としては肉厚があり腰もあるんだけど、厚い分伸びちぎれるコトが少なく、初心者向きと言えますね そうとはいえカッティングシートに違いはないから、油断すると気泡が入ります
ちなみに上で紹介したダイノックプライマーも有効で、粘着力を高めるのに役立ちそうですよ このトキはまだプライマーを持ってなかったんで未処理ですが、プライマーを入手後に別パーツでテストしたトコロ、様々なシートで好結果を得られました

カーボンプリント02




 
柄の向きに気をつけつつ、気泡を逃がしながら熱をかけます 熱をかけてカタチに馴染ませたら、いかに効率良く冷やすかがポイントっす 熱いまま手を離せばせっかく馴染んだシートが元に戻ろうとするからね 

カーボンプリント03



この前に貼っていたシートではパーツのエッジまでしか貼ってなかったんだけど、そのせいなのか半年くらいすると元に戻ろうとするチカラに負けてシートが浮いてきました その反省でこのトキはパーツの内側まで巻き込み、端部から瞬間接着剤を流し込むコトに コレで格段に耐久性は上がったはずなんだけど、間もなく上のダイノックフィルム仕様にしたから未検証です とはいえダイノックフィルムを貼るためにコイツを剥がそうとしたところ、瞬間接着剤のおかげでなかなか苦労したから、それなりに持ったんじゃないかなぁ

カーボンプリント04


 
プリント柄自体にさほどリアリティはないものの、キレイに貼れればそれなりに見映えすると思います(好みはありますがね) 
と、最後は蛇足的内容で終わりますが、シートを貼るという作業自体に大きな違いはなく、見た目の好みでイロイロ挑戦してみるといーですね カッティングシートの施工で気泡にアタマを抱えると、改めてダイノックフィルムの貼りやすさを実感できると思うから、あえてスタートはカッティングシートでっていう考え方もアリだね(笑)
あ ドライヤー等で熱をかけるトキの火傷には気をつけてください 作業に夢中になりすぎてアチ!ってことがトキドキあるからね えぇ モチロン経験済みです(笑)

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