革のケミカルイロイロ (仕上げ偏)

NINJA君が誕生日にくれたマスタングペーストを使ってみましたよ

2SHOT

いつものNINJA君が コレいいっすよ と誕生日祝いにくれたマスタングペースト
単車のシーズンオフと共にレザーの手入れはそれなりにしているんだけど
NINJA君曰く、革がしなやかになります!と、カンドー気味の様子(カレもVANSONユーザー)
それならってコトで、今まで使ってたヤツとの違いを比較しつつテストしてみました
コレ、なかなかいいっす!

 VANSON LEATHER BALM

LEATHER BALM01

マスタングペーストを知るまで使っていたのがコイツ (VANSON レザーバーム)
その前はミンクオイル的なヤツも使っていたんだけど、個人的にあの臭気がイマイチ苦手 どんなにエグいシンナー臭もへっちゃらな方なんだけど、何かこう鼻をそむけたくなる匂いみたい そこで見つけたのがコイツなんだけど、ほとんど臭気のないトコロはまず合格(正確にはアクリル磨き液のよーな指向の匂いが若干します)
使い勝手もリキッドタイプってことで伸ばしやすく、使いにくさはナイっすね あと、この手の手入れモノとしては内容量が多めで(16oz→450ml)、ワリとリーズナブルってのもいいトコロだね 仕上がりはVANSONレザーの最終工程で使ってるモノと同じだけあって、ショップで吊るされてる新品ツヤ感に復活する感じかなぁ 詳しくは下記しますが、イコールコンディションを維持するだけならコイツで十分ってのが今回の収穫ですかねぇ 

LEATHER BALM02

左写真のとーり、乳白の液状です 中身は分離するんで、使用前によく振ってから使うのが鉄則かと 天然成分100パーセント!とのことなんだけど、極秘なのか結局どんな成分なのかは調べきれませんでした・・・ ワカラナイとなると知りたくなるぞ

液状ってことで縫い目や折り返しなど隅々に塗布しやすいってのはスバラシイっす
ただ、どんな用品を使うにしろ余分なワックス分は残さないってのも鉄則ですよね
特にレザーケアにはこういった天然成分モノが多いから、拭き取りが甘いとかえってカビを呼ぶ結果になるからね 説明書きによれば、指やスポンジでまんべんなく塗布して10分待ち、乾いた布等で拭き上げる(磨き上げる)ってのが手順のようです
あ 先に汚れはクリーナーや固く絞ったタオル等で除去・乾燥させてからってのが最初だっていうのをお忘れなく

CAPT.STYLE MUSTANG PASTE

マスタングペースト01

久々の固形モノ 成分は97%が馬油で3%が蜜蝋の100%天然成分とのこと レザーの汚れを除去後に布等で塗り伸ばすのもいいんだけど、指で伸ばすのがオススメ 隅々まで行き渡らせやすいのと、体温でペーストが溶けるため伸ばしやすいのだ
この馬油ってのはやたら浸透力が高いよーで、指で塗布後ベタベタになったはずの手が10分もすると気にならないくらいに滑らかになってる点 ヒトのハンドクリームに馬油成分モノがあるのも頷けます おかげでレザーより先に手がしっとり滑らかになります(笑) でも馬油アレルギーなんかがもしある方は注意が必要かもね
哺乳類全般の革に使えるよーなんだけど、スエードやヌバック、爬虫類系の革には使えないみたい 
頂き物だから気付かなかったんだけど、内容量を思うと(100ml)ナカナカお高いっすね 改めてNINJA君に感謝っす!

マスタングペースト02

例えは適切じゃないかもしれないけど、パッと見はラード的な固形っぷり 指の熱ですぐ柔らかくなりますね それゆえ保管の際は50℃以上にならないところで保管する必要があるよーです また、天然成分ゆえ使用期限は3年程度で、開封後は1年くらいで使い切るコトを説明書きでは推奨してます コリャ保管は冷蔵庫とかの方がいいかもなぁ 左写真が今回使った分の減りなんだけど、使い過ぎ?
雨なんかで濡れてしまったレザーの場合は、タオルで水分を叩くように取り除いて陰干し後、半乾きくらいでマスタングペーストを多めに塗布して再び陰干し 完全に乾いてから磨きこんでやるといいらしいっす オシャレで着用するレザーなら年に2度くらいの手入れでいいらしいけど、単車乗りのレザーなら最低4回はいきたいトコロ プラス雨天走行後といった感じかな 天然成分ゆえ、マテに手入れするヒト向きなモノかもね このアタリ、感覚的にクルマのワックスと似てるカモ

一張羅のレザーを検体に、早速使ってみます!

VANSON MANX02

運命の出会い?から早10年 VANSON MANX が愛着のレザーっす
VANSONの中では地味な方なんだけど、何気にスポーツライディングに適してるトコがお気に入り
ウデの付き方がやや前付きなんで、前傾姿勢をとりやすくて背中が突っ張らないのだ
残念ながら極厚革時代のVANSONではないしTALONジップでもないんだけど
イマまで着てきたレザーの中でイチバン着心地が好きな一着っす
コイツに早速マスタングペーストを使ってみます!

塗布直後 塗布2時間後

塗布直後が左上の写真で、塗りたてだけにギラついてます
このままの仕上がりだったらちょいイヤだなぁってくらいにテカテカっす
で、塗布2時間が経過したくらいから革に変化が・・・
右の上写真のよーにオイルの沈みが所々に発生 グイグイ浸透してる模様
塗りムラかと思ったんだけど、油分が不足気味のトコロに限って起きてるよーなんで
慌てずペーストを薄く塗りこんでおきました 最終的には右の下写真のよーに馴染みましたね

比較その効果

比較ってコトでマスタングペーストはボディと右腕だけに塗布して、左腕はレザーバームのままにしておきました(左写真)
見た目はしっとり艶がマスタングペーストであっさり艶がレザーバームといったトコロ
イチバン違うのは、革質の滑らかさカモ 多少柔らかくなるものの、大きく変化しないのがレザーバームで
触感がややもっちりで腰を保持した柔らかさを発揮するのがマスタングペーストといったトコロ
コレには少し驚きましたね 元々固めの革質だった分、触れた以上に着てみるとその違いがハッキリしました
イチバン変化があったのは背中の裾部分(右の上写真) 表裏で革を使ってる分固かったんだけど
腰を保持したまましなやかになりましたね コリャたまげたぞ
右の下写真は比較が済んだので左腕のみマスタングペーストを塗ったトコロ
塗布直後と磨き上げ後の違いがハッキリしてるのがわかると思います

最終的には2日後くらいで艶が落ち着く感じでしたね
磨きこみの段階(1日後)ではまだ多少ギラツキがあるんだけど、その後個人的には いい感じ の艶になりました

VANSONサイコー

総評として、パッケージにある通り WILD LEATHERS ONLY コレに尽きるように思います
一口に革といっても様々で、更に着るヒトの感覚で固さの程度も異なるワケだから
イマ着てるレザーが固いなぁと感じる方にはマスタングペースト、オススメです
別に軟くする必要はナイね という方にはレザーバームでも十分事足りる気がします
艶度は大きく変化させたくないなら両者共にオススメ
ギラギラに艶を出したい方にとって両者は役不足と言えるから、別の何がしを使った方がいーカモ
個人的には マスタングペースト アリアリっす (笑)

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