コンバージョンレンズ (その1 ワイド/マクロ編)

カメラでやってみたいコトのいくつかを、もしかしたら実現してくれる カモ

ホースマン装着!

標準レンズでカシャカシャってのがワリと日常的になってくると
絵作りする上でもうちょいこうなら・・・ 的状況がしばしば
かといって右も左もわからず本気レンズに手を出せるほどブルジョワじゃないし・・・
ってヒトにうってつけなのがコンバージョンレンズ
手持ちの標準レンズ先に取り付けるアタッチメント的なレンズなのだ
簡易的ゆえ画質はそれなりではあるものの、広角やマクロなんてコトバが気になりだしたら
とりあえずコイツでその世界を覗いてみるのがいーかも
で、ぼんやりとでもレンズの仕事ってのがつかめてくると
本気レンズがいかに秀逸(ゆえに高価)かってのがよくわかると思いますよ
ま わかったトコロで先立つものがなきゃ始まらないワケだけど・・・ (涙)

DIGITAL KING (トダ精光) DSLR-07N 0.7x/MACRO ワイドコンバージョンレンズ

DSLR-07N

数年前に導入した初のワイドコンバージョンレンズ(以後ワイコン)がコレ
DSLR-07N 0.7x/MACRO ワイドコンバージョンレンズ
選んだ理由は、とりあえず広角とマクロをコイツだけで体験できるっていう点と
フィルター径(LUMIX G1及びG2は標準レンズで52mm)が合致するんで
アダプター(ステップアップリング等)が不要だったってのもあるかな(コイツにはフィルター径で数種あり)
当webサイト内の写真の8割はこの組み合わせで撮ったモノだね
標準レンズが14-45mm(35mm換算28-90mm)だから
0.7倍すると9.8-31.5mm(35mm換算19.6-63mm)と、理屈ではなるんだけど
光学的見聞はナイに等しいので(涙)、知ったかぶりません
標準よか更に広い範囲を撮れるのがワイコンってコトで・・・

DSLR-07N レンズ構成マクロの状態

レンズの構成は上写真左のよーに前後で2分割できて
両方を組み合わせてワイコンとなり、付け根側だけを残すと(上写真 右)マクロレンズにできるという具合
取り付けるレンズによってはケラレ(4隅に黒影ができる)が出ちゃう場合もあるよーだけど
ウチの組み合わせに関してはテレ・ワイド端共にケラレは発生しないですね
写真だけじゃワカラナイと思うけど、コレ なかなかの重量級っす(255g!)
あまりピンとこないかもしれないけど、標準のレンズが195gって考えるとかなりのフロントヘビーっす
せっかくのマイクロフォーサーズゆえの軽量コンパクトが・・・

素材感

それでも重さをガマンすれば、標準レンズを手軽にワイドレンジな仕様にできるのはやはり便利
G1には若干似合わないなぁと思うのが、レンズを覆う質感
ちぢみ塗装的仕上げはツルンとしたボディのG1と合わせると、ちょい取って付けた感アリ
赤いピンラインやフォントのプロポーションも少し好みじゃないかな
ま この辺は美的感覚に左右されるトコロだし、写りにはカンケーないけどね
肝心の写り具合は下記します!

HORSEMAN (駒村商会) 81902 0.6x WIDE/MACRO コンバージョンレンズ

81902

使い勝手は上のワイコンと同様なんだけど
気になったのが0.6倍っていう倍率 更に画角が広くなるってのはどーなのよ?
と、量販店のショーウィンドウにたたずむコイツをガン見
その名も HORSEMAN 81902 0.6x WIDE/MACRO コンバージョンレンズ

とはいえそれだけのために新品ってのもなぁってことで
中古を探すと半値以下のオークションもの発見!
大切に使ってたのか程度もすこぶる良好です でもって質感はG1にピッタリ!
あとこの2種類を使ってみて感じたのが、装着時のネジ込みフィーリング
コレはネジ山の仕上げ方が違うと思われるんだけど、ホースマンの方がスムーズなのだ
でも噂ではホースマンワイコンのOEMは上のトダ精光だとか違うとか・・・
ま 下世話なハナシはともかく、コイツの成り立ちなどをちょっとだけ

分解時マクロ

コイツはフィルター径が58mmだとアダプターが不要なんだけど
52mmのアダプターが付属するんで、そのまま追加投資なく使えます
だもんで分解時の構成は3ピースになります(上写真 左) 右はマクロ時のたたずまい
上のトダ精光モノと決定的に違うのが重さで、なんと180g
コレはハッキリとカメラを持ったトキの重量バランスに違いがあり、ホースマンのはちょうどいい感じ
側はどっちもアルミっぽいから、内部の構成もしくはレンズの重みに違いがあるんだろーね

質感のアップ

と、ココまでは見た目・重量とHORSEMANが優勢といった感じ
でも肝心なのはその写り じっくり比較してみるとします!

個人的にも両者の違いは気になるトコロ はたして如何に!?

グリッド撮影

まずは1センチグリッドの入ったパネルを撮影してみます 下写真はワイコン無し標準レンズで撮影したモノ 
それにしても広範囲を一様な光加減で撮るのは難しいっすね 
純正レンズのみはワイド端(広角側)で若干歪みがあるのかなぁ 
元データを見る限り、4隅までピントはちゃんときてますね

純正レンズのみのテレ端純正レンズのみのワイド端

この比較は写りというより、画角(写る範囲)と画像の歪みなんかを確認するのが主目的ゆえ
写真の明るさや色合いに関しては未調整です 
撮影時間の違いか、純正レンズのみとワイコン装着後で、若干濃淡に違いがあったので、一応念の為
では、2種類のワイコンを装着した場合の違いをご覧アレ!

ワイコン装着後のテレ端ワイコン装着後のワイド端

標準レンズのみと比較すると上下左右に写せる範囲が広くなってるのがワカルと思います
ワイド端では絵が大きく歪んでますねぇ コレを補正し歪ませないで写せるのが高価な本気レンズの魅力なのかも
とはいえ遠近感の強調といった意味でこの歪みは必ずしもダメとも言えないから
使い方次第で用途は様々なのではないかと

実はココの記事を書くにあたり、比較写真をかなりイロイロ撮りました
で、両者の違いは自分なりにハッキリしたつもりだったんだけど
レンズ構成はそのままにカメラのボディのみが入れ替わったりもしていて
もしかするとカメラ本体とのマッチングもあるよーな事態になったのだ
G1と純正レンズ+ホースマンワイコンを組み合わせると、4隅の流れがケッコウ気になっていたんだけど
G2ボディと組み合わせるとかなり改善されていて(上の比較写真がこの組み合わせ)
両者の差は画角のみの違い(歪みはありますが)といっていいくらいの状況に・・・
元データをじっくり見ればやはり若干流れてるんだけど
両者にあった明確な違いがあいまいになりましたね (おかげで若干混乱してます)
となると相性の良し悪しで評価も上下するってのがホントのトコロかもねぇ
ちなみに下記するマクロ側の比較では
G1ボディ+標準レンズ+ワイコン(マクロ)なんだけど、ボケ味・流れ具合にハッキリと違いがありますね

明確な優劣を決定できないままですが(汗)、お次はマクロレンズによる比較です!

マクロ撮影

ワイコンマクロのテレ端ワイコンマクロのワイド端

レンズの倍率差によるものなのか、大きさが若干違うのはご勘弁 
テレ端ではあまり気にならないんだけど
ワイド端では周囲のボケ味にハッキリ違いがありますね 序々にボケ味が強くなるのがDIGITAL KINGで
HORSEMANはボケ味に流れが混じっているのか、よりピンポイントでピントが合ってる印象の絵になるよーです
まぁコレはコレで意図的に使えば美点にもなるんだろうけど、全体的にカチっとした絵になるのはDIGITAL KING かなぁ
尚、マクロに関しては マクロレンズ の項でも撮影距離等で触れてるんでそちらも参考に

独断と偏見で判断すると、ビジュアル・重量的にはHORSEMANの勝利
写りでは相性を問わないDIGITAL KINGが一歩リードっていうのが元データを見ての印象かな 
結果的に相性次第で両者の差は縮まるコトが分かってしまったから
G2ボディに標準レンズの方にはHORSEMANも十分選択肢に入ると思いますね
とはいえ定価は倍近く違うからねぇ (売価は逆みたいですが・・・ ややこしいぞ)
他にもニコンから出てる0.75倍のワイコン(広角のみ)などもG1ユーザーに人気があるよーです
画角的に常用するならワイコンは0.7倍くらいまでが使いやすいかもしれないね
それ以上になるとムリやり感と歪みが強くなるから、案外出番は限られるカモ

まぁ本気レンズから見ればどんぐりの背比べみたいなもんですが、標準レンズを最大に活用できるし
特にLUMIX G1などの場合、手振れ機能がオリンパスのよーにボディ側じゃなくてレンズ側にあるから
そのあたりの基本機能を犠牲にしないってのも言えるのではないかと

なにぶんドシロートが比較した内容なんであまり役立たないかもしれないですが
ワイコン導入の参考になれば幸いっす

ついでと言っては何ですが、レンズキャップについてちょっとだけ

ハクバレンズキャップ

両ブランド共にレンズキャップは付属するんだけど、PP樹脂的柔らかキャップゆえ、収納時に外れるコトがしばしば
おそらく使い続けるうちに勘合が緩くなるんだろーね
中古で購入したHORSEMANも、前オーナーが緩み止めにテープを巻きつけていたしなぁ
だもんで、市販のレンズキャップを付ける事に
メーカーはHAKUBA(KA-LC-82)で品番のとーり、フィルター径82mm用です
カメラメーカーの市販キャップにも(Nikonなど)同サイズの設定があり
キャップだけでも チョケよう と一瞬思ったんだけど
どことなくトヨタ車にレクサスエンブレム・・・感もぬぐえないから(笑) 
速やかにブランド刻印ナシのキャップを選択しました

加工

DIGITAL KINGはフィルター取り付け可(82mm)だから問題なく装着できるんだけど
HORSEMANはネジ山的刻み(一山程度)はあるものの、フィルターには対応してない模様
そのままではキャップがうまく引っ掛からないんで、赤丸で囲んだ面を削ってみました
コレで問題なくキャップ取り付け可になります!
なんて書いてみたものの、この情報を活用するヒト いるのかなぁ・・・

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